桑原伸ニ、照明の魔術師
カクさんこと桑原伸二なくして、日仏シャンソン協会のコンサートは語れません。 特に、私が病に倒れ演奏が出来なかった2人の歌手各々のリサイタルで、私の演出をはるかに超えた見事なものに仕上げてくれたことには感激。 全く個性の違う2人それぞれのステージを感性と技術で創り分けた、まさに魔術師。 何度リサイタルの映像を見直しても、その冴えは色あせません。...
View Article佐藤浩一、驚きの音響
日仏シャンソン協会主催コンサートを聴きに来たイベンターから「どうすると佐藤さんに音響をやってもらえるの?なかなか頼めない人・・・」との質問。 「ずっと前からだけど・・・」と答えつつ、我々がいかにめぐまれて来たかを知った次第。 最も多くシャンソン大使を務めたジャクリーヌ・ダノも各都市公演に彼の同行を希望。幾つかの都市では実現。...
View Articleアルゼンチン公演の思い出
私の人生を決定づけたのは、「タンゴ・デ・ラ・エスペランサ」で行ったアルゼンチンでの演奏。機内だけで24時間と言う地球の裏側。 アルゼンチンのエセイサ空港に着くとその日が人生最後のフライトと言うパイロットを讃え、機内の乗客から万雷の拍手。当時の日本では経験したことがない光景に驚き。...
View Articleアルゼンチンの思い出 part2
前回のブログの後、アルバムを整理していたら写真と一緒にアルゼンチン公演の詳細が分かる資料が出て来ました。 それに基づいて、改めて記述します。 まず「TVカナル7」に出演。翌日は「ビエホ・アルマセン」で演奏。次いで10日には、サンフルティン劇場でのステージ。ここでカルロス・ガルシアから友好証を授与される。...
View Article追想
卒業後、最初の職場「緑風壮」。元々結核療養所であったところへ愛知医大のDr沢井氏とそのリハビリチームを迎えて発足。 そこでケースワークの視点、心得を教えて下さった先輩、堀さん。私の音楽活動を擁護して下さった荘長、伊藤勲さん。(当時、議員の中でも私の活動否定と肯定と2派にわかれていました)...
View Articleシャンソン大使、J.ダノの思い出
最も多く来日したシャンソン大使ジャクリーヌ・ダノは、各地でのエピソードもたくさん残しました。 初来日で「赤帽」を見て「私より年配の人に頼めない」といって自分で重いスーツケースを引っ張って移動。 高熱を出した東京では、休演することを拒否。ステージに立ちました。...
View Article神様・仏様・美輪明宏様
東京から来援したゲストが「あの美輪さんと同じライブ・ステージに立てるなんて夢みたい」とおっしゃいました。 「そもそもライブハウスでは歌われないのでは?」 確かに、名古屋のエルム以外のシャンソニエでは他にないはず。 2階のmss小劇場時代から始まり後に名古屋市民会館での名古屋巴里祭含め28年もの間、私たちの守り神となって下さいました。...
View Articleミレーヌ・ファルメール その2
私が人生で最も感動したのはシャルル・アズナヴール。 屋外ステージで驚いたのはジャン・ミッシェル・ジャール。 屋内ステージで衝撃を受けたのが、ミレーヌ・ファルメール。 彼女の作品は共同制作者という名のローラン・ブトナによるPV映像。(10分に及ぶマイケル・ジャクソン「スリラー」同様、いや後には1時間近くに及ぶ映画そのもののようなものまで・・・)から分かるよう多岐にわたっている。...
View Article文化の差異
テレビのスポーツ番組で偶然耳にしたチリのアジェンデと軍部クーデターの話。そこで蘇ってきた過去の神格化された逸話。国立競技場に集められた民衆に向かって歌う彼は両手、次いで踏み鳴らす足をもがれ、最後には命も。 ビクトル・ハラの物語は彼の意思を引き継いだキラパジュンによってフランスで知られ、世界へと。 日本の音楽ファンの間ではあまり語れない。ましてスポーツファンには・・・。...
View Article世界遺産
ここ数日、眠れない日々が続いた。何かにとりつかれたかのような悪夢のせいかも・・・。 そんな時、偶然NHKテレビ深夜放送で見た「世界遺産」番組。特にポルトガル、シチリア等実際に訪れた場所が多く、なつかしく思い出しました。 美しい景色と音楽、時折字幕が入るだけのシンプルな画面。何日も寝付きが悪かった私にとってパラダイスのような時間でした。...
View Article毎日新聞
多くの文化行事を主催・後援して来た毎日新聞との関りは、私が「全国図書館会議長賞」を受賞した感想文コンクールから始まります。 次いで全国切手展に出品した私の作品に「加藤修滋氏」と表記されたことは、大人の仲間入りをしたようで嬉しかったのを覚えています。...
View Article朝日新聞
地元紙でもあり圧倒的なページ数を誇る中日新聞は豊富な紙面と記者数で、私たちの活動を繰り返し取材・報道して下さいました。 それに対し朝日新聞は、時期を選んで全面の特大記事で多くの人にアピールして下さいました。 浜﨑久美子さんの頭にツノをはやしたような衣装によるナイトショー・ステージの記事。 愛知万博PR催事として開催した名古屋市音楽プラザでのロビー・コンサートが継続開催される契機となった記事。...
View Articleハコフェスとパコ・デ・ルシア
エルムの2階を改装して作った「クリスタル・スタジオ」にはその名の通り世界で30台目の"KAWAI透明グランドピアノ"が常設されています。 近年、YouTubeを通してストリートピアノが流行り、”ハラミちゃん”は地上波でも見かけるようになりました。浜松駅にはクリスタルピアノがあるそう。そんな風潮から、若いアーティストの間でのクリスタルピアノの人気が再び高まっているとのこと。...
View Articleセゾン文化の洗礼
エルムの活動のはるか以前、mss活動時から私たちは「セゾン文化」に影響されたゲスト歌手の力をかりていました。 一番関りの深かったのは岡康子さん。緑色も鮮やかな”mssのしおり”の表紙を飾ったのはグラシェラ・スサーナで、最初のページは岡康子さん。仲代圭吾さんも西武の堤さんの応援、井関正人さんも岡康子さんの推薦でエルムに出演。...
View Article後援会
学生運動にかかわっていた頃(と言っても私自身は「ノンポリ」)、大学祭に「頭脳警察」を招いたりする文化活動をしていました。 その頃、全国区の議員は強固な支援組織や後援会に守られた活動をしていました。 タレントの知名度に頼るようになる以前のことです。音楽活動でも後援会の存在が取り沙汰されるようになったのはその後、間もなく。...
View Articleアニソン・フェス突然の中止
ニュース番組で知った「Aichiアニソンフェス」の中止。コロナ禍が過ぎた今でも、出演者の感染により舞台・コンサートなどの中止は聞くところ。 報道によると、運営側の不手際による判断との事。過去、コンサートや催事を色々企画して来たので色々推察してしまうが、かわいそうなのはお客様。アニメファンはコアな方が多いと思うので、その落胆ぶりは押して知るべし。遠方から来る予定だった人は、ホテル代などの負担も。...
View Article坂元亮介、エルムに光臨
アルゼンチンのグラシェラ・スサーナ、フランスでは初期のアダモのように、本国より日本での方が人気を得る歌手は往々にしているもの。 その意味では先日、エルム初出演となった坂元亮介さんは、逆に日本以上にフランスで良く知られる俳優。...
View Article似た者同士、動物好きのエルム歌手
動物、とくに犬・猫を好きな人は多いがエルムの歌手たちもその類。 子供の頃はどんな動物でもその仕草が可愛らしい。 自分の飼っている犬や猫の話をする時はその人もとても良い表情。 中には、少々ご機嫌斜めの時にはあえて犬や猫の話をすると言う奥の手が使えるケースも。 エルムにもかつて「モモちゃん」と言う犬と「エル君」と言う猫がいました。2匹とも亡くなり、今は淋しくなってしまいました。
View Article盗聴と追尾
エルム斜め前の吹上ビルにはかつて「盗聴の名人」として名を馳せた人の事務所がありました。ある街の町長が盗聴されているのを発見したことで一躍有名に。 追尾に関しては、私が役所勤務をしていた頃の子ども会連絡協議会々長が、著名探偵事務所の方で幾度かお手伝いをさせていただきました。...
View Article学生歌集
学生運動華やかな折、デモとシュプレヒコールに疲れて学園に戻った後、誰からともなく歌い始めた歌声が校舎の壁に響き、心やすらいだことを覚えています。 そんな時、学生たちが手にしていたのは学生歌集。 全盛を極めていたロシア民謡、世界各国の民謡、政治色を秘めた労働歌等に混じって私のオリジナル曲も何曲か掲載されていました。中には、「友よ語れ」のように長く愛唱された楽曲もありました。...
View Article