ここ数日、眠れない日々が続いた。
何かにとりつかれたかのような悪夢のせいかも・・・。
そんな時、偶然NHKテレビ深夜放送で見た
「世界遺産」番組。
特にポルトガル、シチリア等実際に訪れた場所が多く、なつかしく思い出しました。
美しい景色と音楽、時折字幕が入るだけのシンプルな画面。
何日も寝付きが悪かった私にとってパラダイスのような時間でした。
ポルトガル、イタリアをはじめキリスト教文化の教会が多く、ステンドグラス越の光に何かの降臨を感じさせられました。
かつては他局でも同様の良質な番組がありましたが、今は・・・。
その意味ではNHKならではのこうした企画は大切にしていただきたいと思います。
良質と言えば、他分野でも時には
スタジオ・スタッフの笑い声まで入る
最近の「笑い」と違い漫才のように至高の伝統芸や、音楽番組でもじっくりと歌詞が心にしみるもの、歌手の声だけでなく表情も美しい映像が、以前はたくさんありました。
私にとって忘れられないのは
中京テレビの「Music Fellow in Nagoya」
当時、アマチュアとして活動していた名古屋のミュージシャンを1グループ毎日1ヶ月間づつ(!)連続してON AIR。
そこで紹介された人たちがその後、名古屋の音楽界を支えるアーティストとなりました。
この番組には私たちがアルゼンチン公演の為に結成した「エスペランサ8」も出演しました。
私たちの公演は現地での映像は全く入手できなかったので、唯一中京テレビのものが貴重な映像記録となっています。
民放でも「Sound in S」のようにMCなしで歌と歌手の魅力を伝えるものがありました。
そうした映像は、後々まで文化を伝え
語り継ぐ貴重な財産です。
「世界遺産」に出てくる教会の文化は、私たち日本人にとっては除夜の鐘の響きのようなものなのかも知れません。