学生運動華やかな折、
デモとシュプレヒコールに疲れて学園に戻った後、
誰からともなく歌い始めた歌声が校舎の壁に響き、心やすらいだことを覚えています。
そんな時、学生たちが手にしていたのは学生歌集。
全盛を極めていたロシア民謡、世界各国の民謡、政治色を秘めた労働歌等に混じって私のオリジナル曲も何曲か掲載されていました。
中には、「友よ語れ」のように長く愛唱された楽曲もありました。
今でも「祈りを捧げて」のように
エルムの各教室で歌われている楽曲もあれば
忘れ去られた曲もあります。
菅原洋一さんがご自身の発掘された方に歌わせたいとおっしゃった曲もあって光栄!
ビックリしたのは作詞・作曲あわせて提示された金額。
私の初任給が3万円の時代に、ケタ違いの金額。
もちろんお金をいただくような気はありませんし、私の作品に目をとめて下さっただけで感謝感激。
学生歌集にまつわる話の中で
何より心ときめいた瞬間でした。