アルゼンチンのグラシェラ・スサーナ、
フランスでは初期のアダモのように、
本国より日本での方が人気を得る歌手は往々にしているもの。
その意味では先日、エルム初出演となった坂元亮介さんは、逆に日本以上にフランスで良く知られる俳優。
私の認識不足でしたが、
永久シャンソン大使ミッシェル・グラスコの
「どうするとあんな有名人がエルムに出演するの?」と言う発言で知りました。フランスでは日本のアニメやコスプレ同様、特撮系も人気。
2019年のJAPAN EXPO(フランス)には、X JAPANのYOSHIKI、髙橋洋子などとゲスト出演。バイオマン5人揃っての出演は、かなりの話題となったそう。
今回、その坂元さんのエルム出演は単なる初出演と言うより「光臨」!
好評の理由のひとつに、エルム2階の「クリスタル・スタジオ」壁面一杯に映写された映像。世界30台目と言うKAWAI透明グランドピアノにもその反射光が不思議な世界を創出。
客席のお客様方も、そのカッコ良さに酔いしれた様子。
何よりシャンソンの聖地(?)エルムをリスペクトし、「マイウェイ」を歌って下さった事に「ブラボー!」
自身の最新曲「生きてゆく~こんな乱れた時代を」は、狩人の弟”高道氏”の作詞・作曲作品。狩人と言えば、愛知万博の際にグローバル・イメージソング「ブラボー!ムッシュ・ル・モンド」をCDリリースし、EXPOドームに出演する等、ご一緒させて頂いた思い出が浮かびます。
シャンソンやタンゴ、ジャズなどの中に、アニソン・戦隊ソングという違和感を見事に裏切った坂元さんには、ぜひ再度の来演をお願いしたいと思います。
そしてフランスに於ける旬の日本人俳優として坂元さんへの評価が我が国でも再燃するようになる事を願っています。
*日本舞踊の有資格者の前略を生かしたJAPAN EXPOの秀逸なステージは、他を圧していたとのことです。