かねてより、コンサートでのピアノの蓋については、
“アメリカ・スタイル”
(蓋をはずして弦ギリギリにマイクを突っ込んでダイレクト収録)
“日本スタイル”
(クラシック同様、蓋をオープンにして響きもあわせて収録)
“フランス・スタイル”
(ピアノに腰かけたり、その上で踊ったりできるよう蓋を閉じて収録)
…と言う説明はして来ました。
フランス方式だと場面転換の折に
「バミリ」の必要もないので
舞台の人間にとっては好都合。
5~6年前からNHKの紅白でも、
フランス・スタイルが採用されつつあります。
今回、YOSHIKIが屋外でピアノを弾くシーンが話題となりましたが
アルゼンチンのVTRでは40年程前からよく使用されている屋外シーン。
ただアリエス・ラミレスが浜辺で
「アルフォンシーナと海」を弾いたような
内容的な必然性は感じられませんでした。
(アリエス・ラミレスは、フォルクローレ・ピアノの第一人者で
「アルフォンシーナと海」の作曲者)
NHK紅白で、音楽的世界の移り変わりをキャッチする事は、
時代の変化を感じる為に役立つひと時。