広島で被爆し、一度は息の音が止まったかのようなピアノを
矢川ピアノ工房の矢川光則氏が見事に蘇生させた事は知っていました。
その被爆ピアノコンサートに、高校生シャンソン歌手の白梅が出演。
きっかけは、中日新聞の戦後75年シリーズに白梅が掲載された事。
主催者からの依頼に、趣旨に賛同して二つ返事でOKしたのですが…。
1週間前に体調を崩してしまい、
快方に向かっていた重症筋無力症の諸症状が出て加えて貧血も…。
次第に良くはなりつつも、果たしてどうなることやら…と
思っていましたが、何とかステージに穴を空けることなく終了。
母の遺言である
「歌い手には平和を願う歌を歌う義務がある。
何故なら平和でなければ文化は育たないから」に従い、
私もモーリス・ファノンの「ヒロシマ」を弾き語り、
白梅はプログラム4曲のうち
「プチ・フランク」、「ゲッティンゲン」、「祈りを捧げて」
と3曲も反戦歌を歌いました。
既に2000回以上開催されたいますが、被爆ピアノコンサートが
更に広がりをみせる事を願います。
そして今後も、行進とシュプレヒコールではなく
歌で平和希求を訴え続けたいと思います。
「政治は対立する物を統一する。音楽は対立する物を調和させる。」