かつてバブルの頃、フランスから招いたJ.Pメナジェは、
昼は長島のホテル花水月で、夜はパーティーやコンサートで2週間超多忙。
そんな時代はもう来ないでしょうが、その再来(?)と思わせるステージ有。
昼は名古屋観光ホテルで清水美帆さんのステージ。
夜はメルパルク名古屋で「シャンソンの妖精ディナー・ショー」と、
同じ日に2つの大きなステージ。
1日に2つの現場をスムーズに動かすことが出来るのがエルムの底力。
音響も含めた技術スタッフも、運営スタッフも手慣れているので、
昼の終演後わずか4時間で歌のリハーサル開始という離れ技。
ピアノを弾く方としては、両ホテルのフル・コンサート・ピアノの
タッチの違いに多少戸惑うけれど…。
清水さんは、初の「那古の間」ソロ歌唱。
車椅子の方も大感激してCD購入。
「シャンソンの妖精ディナー・ショー」が、
ベテランの青山桂子さん、岡山加代子さん、林夏子さんと、
初のメルパルク出演・山口紀子さん、長濱和美さんの対比が面白かったとの声。
メルパルクでは、ちょっとしたアクシデントがあったものの、
結果的にはかえってそのアクシデントがあったことで一層ステージが盛り上がって、
さすが「シャンソンの妖精」と思わせました。
そして、エルムの歌手育成の典型場面も有。
新人はマイクのポップ・ノイズが強く、青山・岡山両ベテランは殆どマイクを吹かない!
それを新人が目の当たりにして、今後の課題にできる。
客席ラウンド時の舞台上との音の時間差処理歌唱法も、現場でなければ練習不可。
エルムの歌手たちは、そうした声や歌以外のステージ・テクニックを持っています。
かつて新宿プリンスホテルで浜崎久美子さんがディナー・ショーのお仕事を頂きた時、
ホテルのテクニシャンの方々が
「客席へ入って行った後、客の顔を見ながらバック・ステップで
ステージに戻っていったシャンソン歌手は初めて!」と歌以外を絶賛。
「エルムじゃ常識…」と思いつつ、以後気を付けて見ていると、
確かに客席からステージ戻りする時、背を向ける歌手の多さにビックリ。
歌唱法も、お客様に指摘されたことが偶然、このステージでも有。
以前ブログでも書きましたが、「地下鉄の切符切り」で
シャンソンの妖精は「小さい」をきちんとchiisaiと4音節で歌っていました。
(chisaiと3音背節ではない!)