「医療」と「経済」の両立という用語が氾濫しています。
日本では政治家だけでなく、メディアでも使用されることが
フランスやドイツと比較し極度に少ない「文化」という言葉。
このところ「不要不急」がやたら紙面に踊り、音声が響いている。
自分たちがして来たことを振り返ると
「エルム」の31年間は「不要不急な娯楽」ではなく、
シャンソンの中でもエッセンシャル・ワーカーとも言うべき
働きでもありました。
コロナ禍で「社会的距離」をとらざるを得なくなっている人の
「心理的距離」を密接にする活動。
「コロナウイルス」も目に見えないけれど、
「人の心を蝕むもの」も目に見えないことを忘れてはいけないと思います。
心を支えるものはたくさんあります。
単なる「癒し」はもちろんですが、
音楽に限らず「文化」が担って来たものの役割を今一度見直し、
今の時代、何をどうすべきかを考え込む毎日です。