かつて名古屋に「N.L.A(ナゴヤ・ライト・ミュージック・アソシエーション)」が
シャンソン歌手、平乃たか子さんの協力で活動していました。
その後、南山大学・愛知県立大学の学生中心に「軽音楽の集いmss」が結成されました。
その中心的なバンドが当時、日本最高の若手タンゴ楽団と言われた
「タンゴ・デ・ラ・エスペランサ」だったのでタンゴ・ラテンを中心に、
またシャンソン歌手が多かったのでシャンソン・カンツォーネのコンサートを
毎週土曜日に開催(mss=ミュージック・サロン・オン・サタデー)。
自分達の活動拠点を作ろうと全国の軽音楽愛好者に募金・出資金を
呼びかけたところ、菅原洋一やグラシェラ・スサーナ等も協力し、
呼びかけして下さったお陰で1,000万円が集まりました。
私自身も銀行で1,000万円を借り、合計2,000万円で完成したのが、
2階建ての”借金コンクリ―ト”mss会館。
地元の新聞はもちろん東京のテレビ局や週刊誌が
華々しい報道合戦を繰り広げ、大きな話題となりました。
“クラウド・ファンディング”なる言葉がネットに登場するようになって、
振り返ってみればこれが音楽分野でのクラウド・ファンディングの
先駆けなのでは?と思いました。