シャルル・デュモンが来日公演の折、自身の作品を日本語で歌おうとして
日本語の詞を集めさせた中で選んだのが、私の日本語訳詞した「夜明けのタバコ」。
彼が気に入ったのは、日本語の「愛しあった後のタバコ」という表現で、
来日時にこの詞で歌唱。
気に入らなかったのは「愛の後のタバコ」という表現。
シャルル・デュモンによると「愛しあう」という行為の時、
心の中で別の人の事を考えている事がある。
でも「愛」というものは、心の奥にあるものなので、
「愛しあう」2人の心の中に別の人を考える事は無いというもの。
そして、何よりこの日本語で歌っていた宮入公子の歌唱法が
彼にとって好みであった事。
彼女の為に、自らフランス語歌詞を朗読してプレゼントしている。