「惜しまれつつ、名古屋ボストン美術館が20年の歴史に
幕を下ろす」とメディアが報じています。
いかに内容的に工夫された展示であったか、
そして学芸員のがんばったことが過去形で
報じられているのは、とても淋しい。
日本に名を轟かせた絵本の「メルヘンハウス」の時も同様。
すべてが過去形でしか語られないのは何故?
そもそも、文化・芸術の類は、採算で考えるのでなく、
後世に伝えるべき価値で考えなければならない。
素晴らしい運営の理念や、よく練られた展示の内容を、
もっと多くのメディアが、閉館に至らないように
バック・アップ報道すべきなのでは?
大須演芸場が幾度も「閉館詐欺」と揶揄されつつも
新聞報道の度に、来場者がふえたように(飲食店でも、
閉店が決まらないと報じられないことが多い)
事が起きる前に、何とか方法はなかったものかと
思います。