第24代シャンソン大使=デランカントは、事前の下馬評では
日本のガラパゴス的シャンソン・ファンには受け入れられないであろうとのこと。
ところが、フタをあけてみれば、予想を超える反響(正しく言えば、予想に反して大成功)。
名古屋・秋田・浜松等、共演者が比較若い都市だけでなく、
往年のファンが多い都市でも
「来年もぜひ聴きたい」という観客続出。
特に秋田はCDもDVDも完売で、買えなかった人に後日送という事態。
デランカントに与えられたステージ時間が短い都市では、
演奏・歌唱スタイルのバリエーションが楽しめない所もあって残念だったが、
ルックスの良さに加え、オシャレなタトゥーと演奏パフォーマンス、
何より、基本的にアコーディオンの弾き語り2人というスタイルなのに、
その抜群のリズム感と美しいコーラス・ハーモニー、
タンゴ同様、パーカッションがなくてもメロディーがリズムを創出するスタイルは、
特筆もの。
とにかく、
昨年、エルムで初来日公演をした折のカルチャー・ショックは、
仲間3人でグラシェラ・スサーナの初リサイタルを開催して以来
(と言うことは45年ぶり!)の掘り出しもの。
選択眼に間違いはなかったことに、
ある意味、誇りを持ちたいと思います。