今まで幾度も伴奏をさせていただいた堀内環と奥様に、
はじめてゆっくりとお話しをする機会をいただきました。
シャンソン・ディプロムの「グローリア」と「プロフェスール」W 受証と共に、
シャルル・アズナヴールの「美しき絆」の歌唱が認められて登録がなされた為、
「法定訳詞クレアシオン歌手」として、SACEM でも知られる
数少ない日本人シャンソン歌手となられました。
歌に対する真摯な態度は、当初の銀巴里のLPから全く変わらず
その一方で「美しき絆」レコーディング時には、
新しいフレージングに挑戦し、見事にニューワールド完成。
十八番の「ラ・ボエーム」 4番の歌い方も、いつ頃からか
「若き日々」の「日」の母音を強調することを止められたり、
常に研究を重ねられる姿勢は、歌手の鏡。
一方、
「お客は現在を見て歌手評価するが、
指導者は10年先を見すえて指導しなくてはいけない」
という教えを永田文夫シャンソン研究所の指導方針に
刻んで下さったことに、心より感謝。