エディット・ピアフにシャルル・デュモンが捧げた名曲「モン デュー」に日本語法定訳詞誕生!
業界的には「あり得ない」に近い、稀な出来事と、ちょっとした話題。
この20年程、法定訳詞どころか、権利を求めないカヴァー申請すら、
極めてハードルが高い中、久しぶりの法定訳詞誕生。
きっかけを作ったのは、故・加藤ハツ館長。
92才で逝った老婦人は、エディット・ピアフが最後に「アンコール!」と叫んで終わる歌い方を好まず、
作者=シャルル・デュモンのLPのように「アンコール……」と音を下げて歌う方法を賞讃。
「神は心の中にいてほしい」という彼女の主張に「本当は、それが正しい。でもエディット・ピアフが
大声で、音を上げて歌ったので、それが流行した。大歌手の彼女に、自分は何も言えず
エディットをまねて、自分もフォルテで歌うようになった」と説明。
「ママKATOの望む歌い方で、(人生最後の?)録音をしたよ」と、
人生初の自宅での録音テープを「ご霊前に」と、贈ってくれました。
この録音はCD化され、「パリ同時多発テロ犠牲者追悼募金」をして下さった方に、
無料で差し上げています(ミッシェル・デルペッシュの「懐かしの店~シェ ロレット~」と
「哀しみの終わり~さあ!今から~」も収録)
この(当時)85才の大歌手と92才の老婦人との友情が紡いだ絆が
「モン デュー」の法定訳詞を誕生させたとの推察がなされています。