シャンソン・コンクールが増加する中で、
プロ歌手も数多く出場するという点では、かつて名古屋で開かれた
フランス革命200年記念シャンソン・コンクールに匹敵する
内幸町ホールアワード・シャンソン・コンクールが先月開催されました。
グランプリは、仙台で優秀な指導者として実績を挙げている斉藤明彦さん。
優秀賞として、清水たか子さん、丹藤麻砂美さん、
江口純子さん(20年前から力のあるピアノ伴奏者として知っていた方です)、
三戸亜耶さんの4人。
受賞は逃したものの、他に審査評の中でクミコさんが名を挙げたテディ熊谷さん、
髙橋良吉さんが名を挙げた溝端郁和さん、
広瀬敏郎さんが名を挙げた小野寺万喜子さん………
アマチュア・シャンソン・コンクール東京地区大会でも、
受賞者ではないけれど審査員各々が印象に残った人を公表されていて、
(全国の地区大会の中で東京だけ)意外な感じも有。
プロも参加しているだけあって、全体的にはコンサートを聴いている雰囲気。
観客もダイナミックなパフォーマンスや、
一人一人が作り出す世界観に惹き込まれている様子。
ただ、車のギアで言うとローギアや2ndギアでフルスロットルと言う感じの人が多く、
この先この人たちを誰がどう指導するのだろう?という疑問有。
特に気になったのが、
<1>口から息を吸う人が多く、マイクが近いのでポップ・ノイズ、
リップ・ノイズが目立つ。(「鼻から吸って、口から吐く」は歌の基本)
<2>入退場の時、ドレスを客席側の手で上に上げて出ハケする。
<3>まばたきが多く、余分な手の動きがある。
(おへそを隠す位置が定位置の人が多い)
他のコンクールと違うのはVocalモニターがサイド・モニターなので
足さばきや立ち姿の良し悪しが目立つこと。
最も違うのが、ピアノのハレーションカバーが用意されていることで、
ようやくこのグッズが広がりはじめたことは評価!
ですが、1部の間使用しないピアノ弾き語り用ブーム・スタンドが見事に
ホリゾントにハレーションしっぱなしで残念。
PAも、せっかくピアノの中にマイクを仕込んでいるのに、
ハーフオープンしているので、客席に伴奏の生音が大きく響き…
特に、真ん中あたりの観客の耳に響きすぎたのが残念。
全体としてはレベルの高いコンクールで、とても楽しめました。
今後、第2回、第3回と続いて行くことを期待。