深夜4時間にもわたって中継されたパリでのオリンピック開会式の様子をレポートとして記述します。少々長くなるがお許しの程を。
ひと言で言うなら、これは壮大な文化催事である。
特に「レディー・ガガ」によるパリのミュージック・ホール風のステージ。
これはフランス人の間では良く知られた「セルジュ・ゲーンズブール」の楽曲を使って「ジジ・ジャンメール」が羽根飾りをまとって踊り(老齢ゆえ中には上半身を動かすのみ)マルセイユの舞踏団がダンスを担当したもの。私はパリの劇場で「イヴ・サンローラン」演出で観たので懐かしい。
セーヌ川を使っての船上パレードは選手団の人数によって割当てられ、その間にありとあらゆるパフォーマンスが行われる。
最も時間を長く披露されたのはレッド・カーペットのランナウェイでファッション・モデル、バレリーナ、ヒップホップ・ダンサー等幾人もの人の動きに「パリコレ」の進化系を観た思い。
懐かしいと言えば主会場横のチェイルリー公園はその正面に私の友人であるフランク・トマのマンションがあり、その一室で彼と「FAUBOURG36(邦題:幸せはシャンソニア劇場から)」の日本上映配給先として「日活」にしようと話し合った事有。
聖火リレーのトーチは日本の技術によって作られ雨中でも消えない。
モーターボートで「セリーナ・ウイリアムス」「コマネチ」等がトーチを掲げ、次いで鋼鉄の馬にまたがって受け継がれた聖火が最後には本当の白馬に騎乗した者の手に・・・。
最後の聖火点火では巨大な気球に吊るされた聖火が夜空へ次第に高度を上げる。
そこで「セリーヌ・ディオン」が、スティップパーソン症候群とは思えない力強さで歌ったのが「愛の讃歌」。かつてエディット・ピアフが「水に流して」をエッフェル塔で歌った逸話とオーバーラップする。
ひどい雨の中の開会式であったが「テロ」やもめ事がなくて何より。さぁ、明日からはテレビで各競技を観るのに忙しくなりそうデス。
P.S.
敢えて気になる点をあげるなら「まばゆい光のシャワー」の様なアナウンサーの言葉には・・・。
これらの演出の多くはフランスのアーティスト「ジャン・ミッシェル・ジャール」の使用した手法。
「レーザー」や「スーパーウインドチェージャー」「スカイライトステッカー」「ハイマース(高機動ロケット砲システム)」を使って物である事は知らないのかなぁ。