エディット・ピアフが歌った「La foule」(邦題は「群衆」)。
作曲者アンヘル・カブラールが「ペルー人」と記述する評論家有。
これは全くのミスで、彼は立派な「アルゼンチン人」で、親族は生粋のポルテーニョで放牧民。
恐らく書物から書き写したからか。
この点の真偽をフランス語詞のミッシェル・リヴゴーシュに会って確認したところ「作詞・作曲2人共アルゼンチン人だと言う事はフランスで常識だヨ」と。
アルゼンチンの著作権団体SADAIC役員にも確認。
「ラ・クンパルシータ」が世界最も著作権料収入の多い曲だが、この曲はそれに次いで収入が多い」と。
ちなみにアンヘル・カブラールは、この曲で巨額の金額を得て自宅を購入。
入口から屋敷まで馬車で5分(!)。そしてアーケードには「私の悩みを知る人ぞ無し」と。
貧乏だった頃見向きもしなかったのに、今頃私の周囲に群がる人の何と多い事か・・・と言う嘆きらしい。
冒頭に戻るとジャーナリスト同様、物書きは「裏取り」を忘れたカナリヤになるべからずと言う事になる。
心からの戒めを!