私が唯一、詞を付けたアルゼンチンの楽曲はアストル・ピアソラのヒット曲。
「チキリン・デ・バチン」とは「バチン」と言うレストランの子供を描いた実話。
(今でも同名の店はあるが経営は別)
「・・・人は誰も幸せになれるはずの1月6日・・・」とはカトリックの祭日。
歌のエンディングは「・・・君の人生の光がまだ消えてしまわないうちに」と締める。
哀愁を帯びたアルゼンチンの楽曲らしくない終わり方の中にアストルの思いが感じられる。
私が最初に行った時、アルゼンチンでは人々は肉を食べられるのはごく一部。日本のようにタレやソースでの味付はなく、肉の味そのものが甘く美味しかった。
でもデザートに出て来たリンゴにはビックリ。
リンゴ丸々1個にナイフとフォークがついている。
その事を思うと日本のウサギの耳風のリンゴの切り方は芸術品。
ハイパーインフレで肉も食べれないと言うのに”最高のバンドネオン調律師”アルマーニ氏が我々の為にアサード・パーティー(屋外BBQ)は特別な計らい。
牛を真っ二つにし、燃え盛る火にダイナミックに投げ込む。
人生最初で最後の経験。
アルゼンチンで食べたものは、すべて人工的な味付をしない自然なもの。
豊食の国、日本とは根本的に違うものを感じました。