どこの国にも自国より外国で知られる人がいる。
水野喜久さんはそんな人。
賞讃すべき経歴をご本人は語ろうとしない。
控え目なのではなく自らの行為に信念と誇りを持っていると推察。
椙山女学園で演劇部に所属し、全国コンクールで文部大臣賞受賞。
その後、結婚・出産で活動を停止するもナポリでシルビア・ガロ氏に唯一の日本人歌手として師事。
ナポリ音楽祭でも初の日本人出演者となる。
更に話題となったのは、イタリア人でも成し得ないリサイタルを2年おきに3回成功させた事。
輝かしい歴史はアルゼンチンでも。
”あの”アストル・ピアソラは彼女を南米最高のオペラ歌手ヒナマリア・イダルゴに例えて「日本のヒナマルゴ」と賞讃。
グラシェラ・スサーナは彼女に自作曲をプレゼントし「日本の天使の歌声」と呼んだ。
「ナポリ方言」でナポレターナを歌える歌手としてだけでなくイタリア・アルゼンチンでここまで評価された歌手は二度と現れまい。
先日、手術をされたと聞きましたが、驚異的回復で、まもなくステージ復帰との事。