かねてより、視覚・聴覚だけでなく、
嗅覚を加えたステージの演出をしたいと思っていました。
ある時、ARE(軽音楽の集いmssの前身)のコンサートを
東別院のホールで行った折、嗅覚を加えた演出に挑戦。
何軒もの理髪店から散髪で不要になった毛髪をもらって会場で燃やし、
ドン帳前では僧侶に扮した役者がお経(のようなもの)を唱えました。
会場に入った瞬間、観客はあまりの臭いに思わずおう吐しそうに・・・。
ねらい通りのコンサートでしたがホールからは2度と使用は許可しないとのお達し。
若気の至りと反省した次第。
以後、この演出は封印。
ステージはお客様が日常を忘れ非現実の喜びにひたる為の美しいものであるべきと思い至りました。
深謝しきり。