日本のJASRAC、フランスのSACEM、アルゼンチンのSADAIC。
この3組織は、いずれも著作権団体です。
でも、その力と構成メンバーには差異があります。
フランスのSACEM、アルゼンチンのSADAICも共に
各々の国の議員や首相選出にまで影響を与えるほど強大です。
特にSADAICは、最近まで世界で最も多くの著作権料を稼ぐと言われた「ラ・クンパルシータ」を管理していました。
組織ではなく歌手個人も政治的なつながりが強く、
例えばパトリック・ブリュエルのように右派のル・ペンが党首の国民連合が首長を押さえている都市ではコンサートをしませんし、ジャクリーヌ・ボワイエのように隣国(ドイツ)へ出かけて自身と政治信条の似た候補の為に20万人もの人を集めたコンサートをした人もいます。
日本でもフォークソング全盛の頃にはそうしたアーティストもいましたが、最近はお目にかかっていません。
かつては美輪明宏さんのように、オランピア劇場でのジャクリーヌ・ダノとの共演をフランスの核実験に抗議して中止した方もありましたが・・・・。
ひとつには、日本の歌がエンタメと言う名の娯楽中心になってしまっている事もあるでしょうが。
自分の主義主張をはっきりとし、毅然たる歌を歌う人がスポットを浴びてもいいのでは?と思います。