事の発端は、岡山加代子さんが
<シャンソン・ルネッサンス曲>(新しく日本に紹介されたシャンソン)
「モネの庭」をCD収録したこと。
フランスのFM放送で流されたこの曲が
モネ財団公式イメージソングに選定され、大ブレイク。
次いで、アズナヴールやM.フューガンの<シャンソン・ルネッサンス曲>
ばかりを集めたCDをリリースした浜崎久美子さんに、
フランスのシャンソン界ビッグ・アーティストが注目して、
フランス国営テレビ出演につながったこと。
通常、日本のシャンソン歌手のCDは、自分が歌いたい曲に日本語詞を付け
(と言ってもフランスの原作者に無断の場合が殆ど)
又は、お客様からリクエストの多い曲を入れたものが多く、メディアで話題になることは稀。
その点、AFJCレーベル(日仏シャンソン協会レコード部)制作のCDは、
斬新で大きな話題となるものがたくさんあります。
最近、芹沢抄子さん、清水美帆さんの2人が出されたCDは各々、
メディアでも話題となりました。
芹沢さんは、ミニアルバム3曲全てが<シャンソン・ルネッサンス曲>で、
加えてフランスの新人シャントゥーズデルのデルフィーヌ・ヴォランジュの作品
「シレーヌ」に作者D.ヴォランジュ自身がフランス語詞をナレーションして
録音参加したことでメディアに露出。
清水さんは、「ノスタルジック」はじめ、
5曲中3曲が<シャンソン・ルネッサンス曲>で、
第19台シャンソン大使として来日したヴェルムーランがラジオDJの役で
彼女の歌う曲を1曲毎にフランス語で紹介するという、
史上初(?)のコンセプトもメディアの注目を集めている様子。
芹沢さんは読売と中日の2紙が大きな紙面で報道。
その時、報道のなかった読売の記者は、
「他社より先に取材できますか?」とまるで特ダネの報道合戦状態。
掲載日が遅れることになった朝日は、
9歳でシャンソン・コンクール・グランプリとなった柴田白梅ちゃんの話題を加えて、
より大きなスペースでハイ・グレード・コーナー「ナゴヤエンタ」に掲載。
中日は、CD発売記念ライブ直前に掲載と、各紙各々知恵を絞っての紙面。
芹沢さんのCD記事が全国ツアーをするビッグ・スター並の大きさで
2紙掲載という異常(?)事態が、
結果的に清水さんの2ndCD4紙掲載という更なる異常事態を引き起こした形。
(浜崎久美子さんと清水美帆さんの二人同時メジャー・デビューでも、
こんなことにはなりませんでした)
いずれにしても、<シャンソン・ルネッサンス曲>
収録CDがメディアの話題となることが最近の特長。