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Channel: 加藤修滋のブログ
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シャルル・アズナヴール来日公演に寄せて ~3~

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パレ・デ・コングレの80歳のアニバーサリー・リサイタルの折、
シャルル・アズナヴールは楽屋に私を招いて、メッセージを手渡してくれました。


と言うのは、SACEM(著作権協会)の特別功労メダルを私が頂ける事になり、
その受賞パーティーの発起人になっているのに、
リサイタル中で参加できないから、当日読み上げる様に…と言う気配り。



色々話している時に、娘のカティアが入って来て「サンドイッチ食べたいから、
お金ちょうだい」と手を出す仕草の可愛い事と、
目を細めてお金を渡すシャルル・アズナヴールの父親としての顔を見る事が出来たのは、
とってもラッキーでした。

シャルル・アズナヴール来日公演に寄せて ~4~

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前回83歳での来日公演時、フランス大使公邸でのレセプションに際し、
招待された浜崎久美子さん
(当初の主催者はクミコこと高橋クミコさんと勘違いをしていた様ですが、
シャルル・アズナヴールが知っている久美子は浜崎久美子さんでした)
は1人5分という面会時間の3倍も会談。



それというのも、
「シャルル・アズナヴールには皆が高価なプレゼントをするでしょうから、
私はお嬢さんに…」と言って、可愛いネックレスを持参。


すると隣の部屋にいる娘カティアを呼び、
身動きとれない程の人垣をかき分けてカティアがやってくるまで、
浜崎さんと話すことになりました。

勿論、代表取材のテレビ朝日のカメラはずっとまわりっ放し。


ようやくたどり着いたカティアは
(日本人と違って、フランス人はプレゼントをすぐ開けます)
首にかけて、「パパ似合う?」…という訳で15分間映像が撮られ、


それを系列のメ~テレが番組にしてON AIR。

France2までもがON AIRして、フランスでも話題となりました。

そのFrance2のシャルル・アズナヴール特別番組で
浜崎久美子さんが歌って一躍知られたアズナヴール讃歌
「愛の響き~人生はアズナヴールの歌と共に~」は、
今回の来日公演サポート・シャンソンとして、楽譜無料配布しています。

絵画と音楽のコラボ・ライブ

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日仏シャンソン協会の活動のひとつに<絵画と音楽のコラボレーション>があります。



時あたかも、名古屋市美術館で「藤田嗣治展」有。


その2日前に、藤田展サポート企画として芹沢抄子さんが
<絵画と音楽のコラボレーション・ライブ>を開かれます。


もとを正せば、岡山加代子さんがモネ財団公式イメージ・ソング
「モネの庭」歌唱者に選ばれたことから、
モネ展やモネの庭に関する催事の折、
絵にちなんだコンサートを依頼されるようになった事に端を発します。


最近では、ヤマザキ・マザック美術館が(ロビーではなく!)
展示室の名画の前でのシャンソン・コンサートを企画し、
初回の岡山加代子さん、2回目の青山桂子さん共に満員御礼。


今回、芹沢抄子さんのエルム・ライブでは、
2年前にポーラ美術館が藤田嗣治画伯の未公開作品2点を世界初公開した折の一点
「シレーヌ」と同じタイトルのD.ヴォランジュの「シレーヌ」をはじめ、
「ラ・ボエーム」「心の十字架」「百万本のバラ」そして「モネの庭」を歌う予定。


<シャンソン・ルネッサンス><平和希求プロジェクト>の陰に隠れていますが、
日仏シャンソン協会の活動目標の柱のひとつ
<絵画と音楽のコラボレーション>にもご注目!

ジュリエット・グレコ公演中止

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心配していたことが現実となってしまいました。

病床にあったジュリエット・グレコが回復を願う日本のファンからのエール空しく、
6月の来日公演断念。

振替公演の予定もないので、淋しい限り。

年齢的にも、この先日本まで足を延ばしての公演は困難と思われるので、
せめて既に販売されたCDで、心を癒すしかなさそう。


そのことを思うと、シャルル・アズナヴールは超人!

今の所、体調も問題なく、来日が実現しそうなので、
無事公演を終えられることを願うばかり…。

戸川昌子さんの死を悼んで

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著名な作家であり、シャンソン歌手、
そしてシャンソン・ライブ「青い部屋」オーナー…多くの顔を持ち、
その一つ一つが超個性的で異彩を放っていた戸川昌子さんが亡くなりました。


例によってメディアからのコメント取りが日仏シャンソン協会に寄せられましたが、
読者が一番興味を持ちそうなことでも、
銀巴里の作本社長とのお約束があって、話せない事があるのは残念。


一番印象的だったのは、ジャクリーヌ・ダノのステージに
「目からウロコなんて言う程度じゃなくって、ウドン!よネ。
ショックはずっと続きそう」と、その演劇的要素に着目されたことです。


石井好子さんがジャクリーヌ・ダノの素晴らしさに驚き、
ご自宅へ私やバックミュージシャン共々お招く下さった折、
戸川さんの言葉を伝えたら
「やっぱり目の付け所がちがう」とおっしゃったことも思い出しました。

アマチュア・シャンソン・コンクール

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第32回を迎える神戸市主催の日本アマチュア・シャンソン・コンクール中部大会は
5月26日に行われます。

今年は開場が大きくなって、800人規模のホール。(全国の地区大会でも最高)

ゲストはパトリック・ヌジェなので
審査発表までのミニ・コンサートもハイ・グレードで楽しみ。


中部地区大会は、他の地区大会とは異なって、
新しいシャンソン大賞の<シャンソン・ルネッサンス賞>や
FMラジオ出演が出来る<ZIP-FM賞>もあって、
応募も多くの方にして欲しい事は当然ですが、メリット有。


当日の鑑賞にも多くの方にお越し頂きたいと思います。
(入場料は、全国各地区大会で最も値打ちの1,500円!)

シャルル・アズナヴール来日公演の問い合わせ

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5月22日に92歳となる「シャンソンの父」=シャルル・アズナヴールの日本公演が6月に、
大阪と東京で有。

前方のプレミアム・チケットは即完売したけれど、その後は予想通り中だるみ…。

日仏シャンソン協会の特別推薦コンサートとなっているので、PRに全面協力し、
その結果が少しずつ出てきた様子。

エルムでのチケット取扱い分は完売し、今はプレイガイドへ誘導しています。

この一週間程、問合せも増えているので、このまま一気に満席に!と意気込んでいます。

7月のララ・ファビアンは8割位までは埋まっているとのことですが、
第22代シャンソン大使ヴァレリー・ミシュレーとアコーディオンのミッシェル・グラスコは、
全国各都市公演数が多いので、まだまだこれから…というところ。

いずれにしても、アズナヴール公演をまず成功させてから!

日仏シャンソン協会への問合せ急増

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最近、日仏シャンソン協会へ歌手はじめシャンソン関係者だけでなく
新聞・テレビ等のメディアからの問い合わせ急増。


以前は、テレビ番組制作会社から「フランスの子どもの好きな食べ物は?」とか、
「歩きながら食べる習慣は、いつ頃から?」という
シャンソンと関係のない質問も多かった。




今は「日本でVTR市販されたバルバラのパンタン・コンサートは、
何故テント公演だったのか?」とか、
「ララ・ファビアンのPVに出演しているメリッサ・マルスが
日本人歌手(橋本奈央子)とCD共演することになった理由は?」
…という、シャンソン・オタクたちからの質問が増えています。


特に顕著なのがシャンソン・コンクール応募にあたっての
「〇〇〇はシャンソンですか?」という問合せの増加。


随分前に石井好子さんからこの件でご意見を求められた折、
「フランスの著作権団体に登録され、フランス語で歌われている楽曲」
という事で意見一致。


ただ、細部にこだわるフランス人の中には、オリジナル曲の国籍にこだわる人も有。


「オーシャンゼリゼ」をイギリスの曲という人は、日本では滅多にいないけれど、
フランスでは時々あるかと思うと、ヒットさせた歌手の国籍で分類する人も有。
(ジョー・ダッサンの曲…のように)


オリジナルがイギリスの「オーシャンゼリゼ」もアルゼンチンの「群衆」も
れっきとしたシャンソンとして認識されているので問題とならないけれど、
モネ財団公式イメージソング「モネの庭」は私の作曲なので
シャンソンではないという人も有。

ところがJASRAC検索で分かるように、この曲は外国曲となっていて、
フランスのSACEMに登録され、JASRACからSACEMへの金銭払いも有。
CD制作も日本でなく、フランスだったので完全にフランスのシャンソン。



石井好子さんとの話の中で、石井さんが興味をもられたのは、
アストル・ピアソラが私に語った言葉(インタビューでも、いつもそう言っていました)で、
「私の音楽は、ブエノスアイレスの今日の音楽」というものでした。

「タンゴ」という単語ではなく、
①「ブエノスアイレス」②「今日」という2つのキーワード
=即ち、自分の体に流れる民族の血と、
常に変化し続ける(ジャズのアドリブと同発想)もので、
バリエーションをコピーして演奏すれば良いと言うものではないと言うこと…でした。

ララ・ファビアンが無料で聴ける

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日仏シャンソン協会が日本に紹介したシャンソン歌手のうち、
2大巨頭と言えるのがパトリック・ブリュエルとララ・ファビアン。

特にララ・ファビアンは、青山桂子さんが「ジュテーム」をCD収録してから、
広く日本に知られるようになりました。

今回、ヌーヴォー巴里祭のゲストとして彼女が来日公演をするにあたり、
博多の有名店「華味鳥」の河津善博会長がメイン・スポンサーとなって
話題が広がっています。

「華味鳥」ホームページから応募すると、
ペア15組の人がコンサートに招待されるので、
ぜひトライしてみて下さい!





水たき料亭「博多 華味鳥」のホームページはこちら



http://www.hanamidori.net/LaraFabian

アンティチュ・フランセ日本の日仏討論会

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ルコネッサンスBMPイノベーション賞受賞者マチュー・デュムラン氏や、
ヤフーBBのオンラインゲーム制作で名を馳せた
野辺継男氏等がパネリストをされる日仏討論会
「ビッグデータ、科学が約束する日常革命とは?」を聴く為に
何十年振りかに名古屋大学へ行きました。


学生当時、自分の在籍する愛知県立大学講堂よりも、
名大豊田講堂への方によく出入りしていたことを思い出しつつ…
(学生運動華やかな頃で、事ある毎に名大校内で集会やデモ準備の立て看板制作)
オルグに出かけ、あるいは合唱の練習、
時には佐藤信(シャンソン歌手、嵯峨美子さんの元夫君)率いる
黒テントの芝居を観に行ったり…懐かしさが込み上げます。


司会の中日新聞・伊藤嘉英電子メディア局長は顔見知りの方で、
久しぶりにお目にかかったら、電子メディア局長から監理局長にご栄転されたとのこと。

アリアンス・フランセーズ愛知のクリストフ・ドレイエル氏とも
私が病気になってから初めて会えました。


200人程の参加者の9割以上が男性。

日本は企業の役員や、議員の女性比率が世界でも極めて下位との論議がありますが、
この状態を見ると「さも、ありえん」と思う次第。

更に、学生とおぼしき参加者の少なさ…。

来日中のウルグアイのムヒカ氏の講演と比較すると
(スペイン語もフランス語も分からないのですが…)
テーマの違い以上に伝わるものの違いの差があります。


知識と知性、解説と信念、科学と哲学…?言葉が伝えるものは理解できなくても、
感情として心を打つという事に思いを馳せつつ討論を「聞く」より「眺めて」いました。


それでも、発病以来、筋肉だけでなく頭も使うことが少なかったので、
精神疲労は結構なものがありました。

M.Matthieu Chedi’d東京公演

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シャルル・アズナヴール公演に関して、打合せの為に上京。

夜は、旧知のステファン・シャピュイから招待を受けて、
マチュー・マディドのライブを聴きに、代官山UNITへ。

通常は3,000円程度の日が多い中、8,800円という高額にも関わらず超満席
…と言ってもスタンディング・スタイル。


オープン19時から、スタート20時までは、
何と(!)82歳のDJ.Sumirockという女性(70代になってからDJになったという超話題の人)
が人気の的。

曲毎にド派手な眼鏡をかけてノリノリ。

客席も彼女を写真に撮る人、ツーショットで撮る人が次々と。

でも大音量なので、カメラマンと共に取材に来ていたENVIEとの会話も聞き取れない程。



20時スタートから終演の22時25分まで、
オープンから合計すると約3時間半立ちっぱなしだったので、
難病が完治していない身には過重労働。


マチューのライブは、作品の仕上がり、
歌もギターもそしてステージングも(特にライティング)も完璧。


ギター・テクニックは、エレキ・ギターは、こんな奏法もできる!
とばかり、技術の宝庫とも言うべきもの。

静かなカントリー風アルペジオあり、リズミカルなレゲエ風、
スパニッシュ系やチョッパー、オーバードライブ、ディスト―ション
…更には歯や舌を使って打弦するサプライズ奏法…から、
客席に仰向けで倒れ込んで、胴上げ状態でプレイまで…。



歌声もソフト・トーンのMCとは対極のシャウト唱法までバラエティに富んで、
しかも発声は喉の解放がしっかりできているので、やかましくない!

何より驚かれたのは演出。ロック系のコンサートとは思えない
エレガントでスマートなステージングと、
ノリノリのステージングの組み合わせは計算し尽されているのに、嫌味がしない。


冒頭、エレキ・ギター1本の弾き語りがしばし続き、
トリオの轟音を経て、客席の唱和を誘う。



少々、ダレルかな?と思った矢先、ベーシストにサイド・ギターのソロをさせておく間に、
引っ込んで「M」を連想させるLED付の仮面で登場。


早々にアンコール?と思わせる場面で、
延々と深々おじぎを続ける間にベースも同じLED付仮面を早着。

その後、ドラムも同様にLED仮面で、異様かつオシャレな空間演出。

オール・スタンディングの客席は、ノリノリのままフィナーレへ。



ステファンやシリル・コピーニに久しぶりに会えたことに加えて
ENVIEとは色々話が出来て意義深い一夜でした。

大感激!モネ庭園園長からの贈り物

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クロード・モネ財団のモネ庭園長=ヴァエ氏から大きな袋のエアメールが届いて、
開けてビックリ!


とてもおしゃれなネクタイ
(少々派手すぎるかと思うけれど、日本でも還暦は赤なので早速着用)のプレゼント。


パリ同時多発テロ犠牲者追悼歌「哀しみのバタクラン~祈り・願い・叫びのレクイエム~」
CDの返礼と、賞讃のお手紙と共に…。


ヴァエ氏は、以前シャンソン教室の生徒さん達とパリツアーをした折、
モネ庭園入園に際して40名全員の入場料を無料にして下さったり
(公式イメージソング「モネの庭」歌唱者・岡山加代子さんだけでなく!)、
エルムの歌手たちのパリ公演の折、
モネ庭園の立派なパンフレットを歌手全員にプレゼントして下さったり
…とても優しく、親切な方。


日仏シャンソン協会の活動のひとつに<絵画と音楽のコラボレーション>があることを、
とても喜んで下さっています。

中感激?!愚息からの逆誕生日プレゼント

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恒例日課の深夜マッサージから帰ると、ちょうど日付が変わって愚息の誕生日。

入れ替わりに外へ行ったかと思ったら、ペットボトルを持って帰って来て
「ハイ!誕生日プレゼント」…。

こちらがもらうのは何故?

自販機で「当たり」が出て、新製品の「ブドウ味のミネラルウォーター」が出たので、
どうぞということでした。




長男も長女も私の事は「先生」と呼び、
学生の頃から「父親と思っていない」と言われていたので、何か気恥ずかしい感じ。

私自身も母の事を「館長」としか呼ばず、母も私の事を「先生」と呼んでいたのが、
そのまま伝承されている形。


「親はなくても子は育つ」という人も居ますが、
確かに父親らしいことは何一つできて来なかったのに、
いつの間にか成人し、最近は言うことも少し変わって来たことを思うと
さもありなん…と思う次第。

コンクールこぼれ話

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かつて、高校で合唱コンクールに出た時(私が指揮者)、
我が校はテナーが弱くベースが強かったので編曲して歌ったところ、優勝!



……ところが、
審査発表直前に審査員の一人が「もう一度テープチェックさせて」と言い、
「自由曲は良いが、課題曲まで編曲したのはダメ」と優勝剥奪。




その審査員は40年後にエルムへシャンソンを聴きに来られ、
「本当は、特別賞でもあげたかったよ。高校生で見事は編曲をしたのには
驚いたから」とお褒めの言葉。


でも、課題曲の編曲はやっぱりするべきではなかったと、
その時思った次第。

恩人・永田文夫先生

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5月13日
味わい深い文人スタイルで読む人を楽しませ、
心に残る一節を加えるという、まるで作曲家にも似た音楽評論の
新しいパターンを創出された永田文夫先生がお亡くなりになりました。
ご冥福をお祈り申し上げます。




来月に行われるシャルル・アズナヴール日本最終公演の
公式パンフレット作成の為、執筆の打診をしたところ快諾を下さった永田文夫先生。


5月12日、気心の知れた方との夕食で、
いつもよりお酒を多く召し上がって帰宅され、
「18日からは三越劇場があるので、前日までには書きます」とのお電話。
その翌朝、急逝されるなどとは誰も予想だにしていなかったはず。


秋に控える岸洋子ベスト盤CDの選曲や、
年明けの訳詞家協会コンサートなど、あれこれ立案企画され、
多忙を極める中、「永田文夫訳詞集」増刷版も出版され、
元気はつらつで卒寿記念コンサートを迎えられるご予定でした。


報道解禁後、時事通信を通じて知られた方々から、
多量のお問い合わせが日仏シャンソン協会へ寄せられました。


最も多いのが、
“ご香典送付先について”でしたが、
「(主催者ではありませんが)いずれ開催されるお別れの会に
お出かけいただくのが最善かと思います」とお答えしました。


三越劇場の卒寿記念コンサートが追悼コンサートの様相を呈するだけでも
大変なことで、まして出演される予定の前田はるみさんの胸中を思うと、
今は、ただステージに集中していただける環境作りが何より大切
と思ってのことでした。



この数年、メディアを中心にシャンソンに関するお問い合わせが
日仏シャンソン協会へ集中する傾向にありますが、
その理由のひとつに、夜中であっても、
ライブハウス「カフェ・コンセール・エルム」営業時間中は
共用電話で連絡が可能だからということが
今回の件でも実証されました。


永田文夫先生は事ある毎に私たちに的確なアドバイスを下さいました。
そのアドバイスに従ったからこそ、
今の私たち日仏シャンソン協会そしてエルムがあるのです。

このブログで、記憶をたどってお伝えしていきたいと思っています。


ララ・ファビアン騒動

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ララ・ファビアンの来日不可能との情報がネットで飛び交い、
その件での問い合せが日仏シャンソン協会へも(!)殺到。

「も」と言うのは、メイン・スポンサーの華味鳥・河津会長のところへも
問い合せが入っているので……。


フランス国内での情報は、かつてのエレーヌ・セガラと似た状況とのこと…
でも、シャルル・アズナヴールとは違って、
日仏シャンソン協会との直接の情報ルートはないので、確実なところは不明。

いずれにしても、外国人アーティストの場合には、
招聘する側は常にこうしたことのリスクと隣り合わせで、
日仏シャンソン協会がフランスから毎年招聘するアーティストに関しても
心配の種は尽きません。

招聘されている千葉さんは、大変な心労だと思いますが、
こうしてフランスからの招聘をして下さる大切な方ですので、
倒れられることのないよう祈っています。

追悼:永田文夫先生

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永田文夫先生の突然の死を悼んで「愛と人生の歌=シャンソン」6月号は、
「永田文夫先生の死を悼んで」という特集(4頁)を出しました。


全国各地の皆さんへの発送とは別に、「月刊プチるたん」への折込配布が
1,000部あるので、ご覧になった方からの問い合わせへの対応で右往左往。

中にはするどいご指摘もあって「このタイミングで特集を出されるということは、
加藤さんはよほど早くお亡くなりになった事実を知られたのですね?」という
お問い合わせも有。


たぶん、先生と最後にお話をしたのは私だと思います。
(5月13日午前0時頃だったと記憶していますが…)


シャルル・アズナヴールの公演に関して、執筆をして下さるという
上機嫌(かなり!)なお言葉。
「アズナヴールの若い頃については、誰よりよく知っていると思うので」と
おっしゃる通り、かつては日本では永田文夫先生にお尋ねすれば
何でもご存知という時代がありました。


でも、その知識より、当時の書かれた文を再読すると
その文体の美しさに感動してしまいます。


CD「哀しみのバタクラン」に寄せられた声

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パリ同時多発テロ犠牲者追悼歌「哀しみのバタクラン~祈り・願い・叫びのレクイエム~」
CD完成し、4月末から追悼募金をして下さった方々への配布をしています。

聴かれた方からは共感・感激の声が続々と寄せられ、
特にフランスからは感動のメッセージがたくさん寄せられています。
それと共に、故 加藤ハツ館長の「歌い手には平和を願う歌を歌う義務がある。
何故なら、平和でなければ文化は育たないから」という遺言が、
日仏両国で少しづつ広がりつつあるようです。


歌詞の中にある「怒りを捨て去る勇気」という言葉にも、
多くの方から共感の声をいただいています。

この楽曲をより一層広めると共に、
平和を願う歌を歌う<平和希求プロジェクト>を更に拡大して行きたいと
思っています。





CD「哀しみのバタクラン」に寄せられた声②

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さすが歌手は眼のつけ所(…じゃなくて耳の?)が違う!
と思う意見がたて続きました。

パリ同時多発テロ犠牲者追悼歌「哀しみのバタクラン」は
追悼募金に協力して下さった多くの歌手の方々にもお送りしました。

その中で「祈りと願いと叫びの…の“サケビ”は、
意図的に声を抑えているんですね」というお問い合わせが複数ありました。

更に「あのパターンで“サ”を発音すると、とっても心に
響きますね。意外でした」とおっしゃった方も。


でも、一番多かったのは、冒頭のジャクリーヌ・ダノのナレーションと、
それに絡みつくようなジャンピエール・メナジェのオーバーチュア演奏に対する
賞賛の声が圧倒的です。

加えて、菅原洋一さんの日本語ナレーションのしみじみとした
味わい深さにも感動という方が幾人もあります。


菅原洋一さんは、生まれてはじめて歌以外でレコーディングをしたそうです。
(初体験!!!)

アマチュア・シャンコン東北大会

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東日本大震災にもめげず継続されている
日本アマチュア・シャンソン・コンクール東北大会は、
小野音楽事務所の小野郁子さんの個人的尽力と、
司会も担当される太田伸子さん始め彼女を支える周囲の人の協力で、
今年も盛会。


仙台で開催されるこの会は、仙台フィル副理事長の片岡良和さん、
シンガー・ソングライターの多喜子さん、勿論、
神戸から参加される審査委員長・井上和世さんと音楽専門家ばかりが審査員
ということで特長有。


かつては「伴奏者のペダル使いが長すぎる」という言葉が
ある審査員から出た程専門的な講評も。


北海道大会や九州大会同様、同伴伴奏が多いが、特に今年の東北大会は7人も!


公式伴奏の内山誠さん含め8名のピアノ・コンクールの様相。


グランプリの荒木万里子「私は女 そして音楽」と伊藤佐知子「ジュ・トゥ・ヴー」
藤居淳子「もしもあなたn逢えずにいたら」、堀江順子「ゲッティンゲン」
小国聖子「ナントに雨が降る」が全国大会へ行く5名。


他に奨励賞がル・レーヴ「すみれの花咲く頃」
(ピアニストも含め3人とも学校教師とのこと)、
杉本摂子「想い出に生きる」そして、賞状には奨励賞と書かれているけれど
特別賞として常盤希峰子「永遠の絆」。


受賞はしませんでしたが、
年配の男性が皆、心に届く歌を歌っておられたのが印象的。


秋田勢の同伴伴奏・佐々木久美子さんのピアノが、
始めて聴いた時とは随分変わりました!
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