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Channel: 加藤修滋のブログ
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近況

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今年に入り、母である「加藤ハツ館長を偲ぶ会」の準備でバタバタとしており、
気づけば久しぶりのブログ更新となりました。

偲ぶ会については、後日報告レポートを書かせて頂きますが、
大変多くの方々にご参会頂き、
また当日お越しになれなかった方々からも暖かいお言葉やお心遣いを頂き、
感謝の気持ちでいっぱいです。


さて、今年1番の出来事といえば
浜崎久美子3枚目のメジャーCD「京杭運河」のリリースです。

万里の長城に次ぐ中国の巨大建造物として世界遺産登録された
京杭大運河のPR曲として作られた楽曲の日本語版歌唱歌手に、
浜崎久美子が選ばれるという吉報が飛び込んだのが秋。

それからトントン拍子にレコーディングなどが終了し、
1月21日にフリーボードからリリース。

作詞を北国の春で有名な「いではく」、
作曲・編曲を「都志見隆」が担当され、
中国語版は中国側で歌唱者選考コンテスト中。


またカップリングの「神様に祈りたいの」
(作詞:山上路夫/作曲・編曲:道譯進太郎)も名曲。


3月16日には、ホテルのラウンジの様な環境で人気の
SMBCパーク栄で同曲を披露させて頂きました。

通常なら生伴奏に拘りますが、
この作品だけはカラオケでも十分感動を与えられる素晴らしい内容。
お客様も聞き入っている様子。

3月22日には、国際ソロプチミスト西尾10周年記念チャリティー・コンサートでも
「京杭運河」を披露する予定。

この作品をキッカケに、京杭運河の認知度が広がる事を願っています。





日本発フランスでの流行?

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シャンソン大使=J.P.メナジェは昨夏、
中京TV、読売新聞、朝日新聞、中日新聞、CBC、毎日新聞を表敬訪問し、
アコーディオン演奏をして、応接室でのプライベート・コンサートとなりましたが、
その時のことを今もってフランスでも大喜びで話している様子。

何しろ、フランスのメディアでそうしたことは経験がなく、
各社の秘書や事務の女性たちがウットリと聴いてくれたことが、
生涯の想い出(大げさ?)になるとのこと。

日本での経験をフランスへ戻って話して、それがひとつの新しい風習になるのは、
ジャクリーヌ・ダノが皿から取り分けて食べるシェア・スタイルを
フランスに広めたり(フランス人は基本的に自分の注文したものは自分で完食)
日本人とフランス人とが同じCDでコラボレーション共演をするパターンはじめ、
幾つかあり。

加藤ハツ館長の遺影にサインをして「ご霊前に」というスタイルが流行するかも…。

エルム・ライブの多用なパターン

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真路まなみさん、芹沢抄子さんとMCに勢いのあるライブが連続し、
客席の人数だけでなく、笑い声と静寂の繰り返しで、
エルムの新しいライブ・パターン創出。

特に真路まなみさんのライブはお客様が「楽しかった」と
連発して帰れられることで分かるように、
「楽しんで頂く」という発想が人気の秘訣。

ベテランの岡山加代子さん、青山桂子さん、
そして若くても堂々とした歌いっぷりの浜崎久美子さんのように、
落ち着いてじっくり歌を聞かせるライブ・パターンだけでなく、
若干哲学的な(?)MCと若さ溢れる歌声とのギャップが面白い清水美帆さん、
大和撫子風の雰囲気と激しい内面吐露の歌声プラス色っぽさの宮入公子さん、
平成生まれのコスプレ・シャンソン歌手西野さくらさん…等、
エルム・ライブは色々なパターンが出てきて、
歌だけでなく楽しめるようになっています。


小塚猛仁さんのフィギュア・スケーターとしての経験や
芹沢抄子さんのファッション・モデルとしての裏話は客席を引きつけます。

新聞、TV、インターネット等観客と同じニュース・ソースで
しゃべって固有名詞を間違えたり、
お客様の方が詳しく知っていて墓穴を掘る人がいたりするのは残念。

思いつくまま

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プロ歌手のレッスン以外に、
アマチュア歌手や教室生徒の個人レッスンも担当する中で気が付いた事有。

「発声」は気にしていても「発語」の研究不足。

腹筋は使っていても、使う部位の勘違い。

SHURE58のようにダイナミック型マイクの特性
(近づけると低域を拾い過ぎて、遠ざけると低音をカットしてしまう)を知らない。

鼻で吸って口で吐くという基本を無視(鼻毛が何の為にあるのかを知らない?)演劇技法を使い過ぎて、表現過多で観客を鑑賞者にしてしまう
(客席と感情共有する為には、観客の想像力を喚起する必要有)


楽譜通りに歌えないままフェイク歌唱する人もあれば、
楽譜通りにしか歌えない人もいて、どちらもシャンソン歌手としては不可。

まばたきの多い人、唇をなめて歌う人、余分な手の動きの多い人、
眼の前に情景が浮かんでいない眼差しの人
…第三者に客観的に見てもらっていない歌手が多すぎる。

月刊なごやの読者層

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名古屋の地域誌ながら、内容的にとても文化度の高い雑誌として知られる
「月刊なごや」でエッセイを担当。

昨年8月号から今年2月号まで連続して加藤ハツ館長逝去の話題。

新聞各紙に訃報が掲載された時より、月刊なごやを見て連絡を下さる方が多いのは、
この雑誌の読者層がシャンソン・ファンの層と共通しているから?

中には「読んでいて涙が止まりませんでした」とおっしゃる方も有。

不特定多数でなく、コアな読者(それも知的好奇心旺盛な方)を持ち続ける
素晴らしい雑誌が名古屋にあることを知って頂く為に、
3月9日「加藤ハツ館長を偲ぶ会」のパンフレットに転載しました。

偲ぶ会のパンフレットは、まるで「月刊なごや」の特集誌のようになりましたが、
今もってお電話を頂き「素晴らしいパンフレットで、
心に残る文を幾度も読み返しています」とのお言葉を下さったかたも有ります。




新聞取材が続く柴田白梅ちゃん

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最年少のシャンソン・コンクール・グランプリ受賞者として、
新聞に大きく報道された柴田白梅ちゃんは、
その後も史上最年少のフランス・シャトー・デビューで騒がれ、一躍人気者に…。

小学生でありながら、ラテン・トリオ「トリオ・ロス・ペペス」をバックに
スペイン語で「キエン・セラ」や
「エル・クンバンチェロ」を歌って周囲を驚かせました。

その白梅ちゃんが、またまた中日新聞に登場しました。



おタカさん4度目の成人記念コンサート

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おタカさんこと平乃たか子さん80歳のバースデー・コンサートが
名古屋の名東文化小劇場で開かれました。

原孝太郎のバンドで活躍した後、シャンソン歌手として
アラン・バリエールやジョセフィン・ベーカーと共演した、
日本シャンソン界でも特異な存在。

村田大(美空ひばりの振付師)、前田憲男(アレンジャー)、
八城一夫(ピアニスト)、横内章次(ギタリスト)等の
サポートを受けてのリサイタルは当時業界で話題。

NLA(名古屋ライト・ミュージック・アソシエーション)を作って
若いミュージシャン育成にも尽力し、
それがその後mss(ミュージック・オン・サタデー)
そして、「カフェ・コンセール・エルム」誕生につながるきっかけを作った恩人。


長い闘病を克服してのコンサートは、
CBCテレビの密着取材もあって、
後日15分間のドキュメンタリー仕立ての報道。

個人的にもシャンソン界にとっても大恩人の記念すべきコンサートのゲストに
宮地おさむさんと共に青山桂子さん、岡山加代子さんが選ばれて歌いました。

宮地さんのMC「4度目の20歳」という表現は、
シャルル・アズナヴール80歳記念コンサートで
リーヌ・ルノーが「キャトル・バン」と歌ったのと同じ表現
(フランス語では、80は20×4と表現)


客席にはおタカさんが歌っていた伝説の店「ソワレ・ド・パリ」の
当時の木村ママと山下部長や、多くの懐かしい方の顔が見れました。

意外な讃辞

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日仏シャンソン協会公認シャンソン教室合同発表会「シャンゼリゼの会」は、
人数が多いので春・秋の2回に分けられて開催。


そのMC(影マイク)は、主任講師の岡山加代子さんと
常任講師の青山桂子さんが1ステージ毎に交代で担当。


色々な先生のシャンソン教室発表会を聴いて回っているらしい人から、
思いがけない絶賛の声が有。

「アナウンスを先生がしているんですよね?
でもプロの司会者がするより良いですよ!
しかも二人でやってらっしゃるんですね。
二人とも歌もアナウンスもお上手で、しかもキレイで…!」
とのお褒めの言葉。

これは、本人たちに伝えなくては!!


大好評「プチるたん」折込配布機関紙

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日仏シャンソン協会機関紙「愛と人生の歌=シャンソン」は、
毎月1回の定期刊行物ですが、
月刊シャンソン情報誌「プチるたん」への折込配布のみのレアなもの。


2ヶ月に一回<シャンソン・ルネッサンス曲>の楽譜も掲載していることもあって、
読者以外からも入手したいとの声が寄せられています。

無料配布でも、「プチるたん」の定期購読者となる必要があるので、
読者増にも一役買っているとのこと。


特に今月の記事は、読んだ人の中で話題騒然。

一般の方にも、その内容の一部をお伝えすると…。

<フランスのアーティストから評価される歌唱法習得の裏技>という形のレシピで、
通常日本人歌手が気に留めていない「まばたき」について、
京大・名大・仁愛大の研究チームによると、
一分間にスマトラ・オラウータンは6.8回、
ニホンザルは15.1回、チンパンジーは19.4回、
人間は20回…と次第に回数増加。


誰でも、緊張したり言い訳を考える時は「まばたき」が多くなることは周知の事実。

日本のシャンソン歌手が歌う時に、
フランスの歌手よりまばたきが多いことを指摘したのは
フランス芸術協会のC.アトラニ。

視覚的に見苦しいだけでなく、「まばたき」が多い時は、
左脳の思考機能が活発化し、右脳の感情機能が停滞している…ということは、
理屈で歌おうとしているからダメとのこと。

「声の響きを良くしよう」
「〇〇〇という表現をする為に、こう歌おう」といった類の頭の使い方をすると、
観客との感情共有ができないという持論の彼女は、
パチパチとした早いまばたきは観客の落ち着きを奪う」とも分析。

実例:C.アズナヴールと橋本奈央子は4~8小節に一回まばたきをし、
浜崎久美子のまばたきの速度は1.5秒とゆっくりなのが
フランス人アーティストに好評。

百万本のバラ

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正しくは「旧ソビエト連邦の歌」であるにも関わらず、
永い間「ロシアの歌」と誤って紹介されていた「百万本のバラ」が
「ラトビア」の作品と認識される契機となったのは2005年の愛知万博。

決定的に誤解がとけることになったのは、
今回の加藤登紀子さんとラトビアのオーケストラの日本公演。


もともと「ラトビア」の作品(作詞・作曲も創唱も)であることは
著作権管理団体を見れば分かる事。

大してヒットしなかったこの楽曲にロシアの詩人が
グルジアの画家の物語をテーマにカヴァー詞を付けて大ヒット。

旧ソ連の大歌手・ア・ラ・プガチョウのメガ・ヒットとなった。

ソ連が崩壊した後、日本のメディアですら「ロシア」の作品と報じた事もあって混乱。

ロシアと仲の悪いラトビアの人の中には、
「政治的にロシアに脅かされている上、
自国のオリジナル曲をロシアにさらわれて文化的にも支配された」
という人が居ました。

一方、同じくロシアと仲の良くないグルジアのミュージシャンの一人は
「物語の舞台はグルジア」と主張していました。

「百万本のバラ」の主人公として描かれたというピロスマニは、
この楽曲の影響もあって、今では結構日本でも知られる存在となり、
彼についての本も出版されています。

最近「グルジア」という国の呼称をオフィシャルに「ジョージア」と変更すると
発表され何となく違和感を感じる人が増加。

「グルジア」がロシア語の呼称とのことで、
韓国・中国の都市呼称が各々の国の表記に近く変わったと同じことだと理解はするものの…。

ちなみに日本では、この楽曲を「シャンソン」と思っている人も多く、
シャンソン・コンクールでもよく歌われて来ましたが、
フランス人たちは誰一人としてフランスのシャンソンとは思っていない
…と言うより、この楽曲を聴いたことのあるフランス人アーティストは、
来日経験のある人ばかり!

名古屋巴里祭への特別ゲスト

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故モーリス・ファノン夫人・フランソワ―ズは、
3月9日の「加藤ハツ館長を偲ぶ会」にどうしても来日したかったけれど、
「ル・コネッターブル」(エルムと姉妹提携を結んでいるパリのシャンソニエ)
の営業があって断念。


そのかわり、自分の店の出演者=ヴァレリー・ミシュレーを
名古屋巴里祭に派遣してくれることになりました。


アンリ・サルバドールの大ヒット曲「愛の国シュラキーズ」の作者として知られる
ベルナール・ディメの作品を歌わせたら当代随一という女優・歌手で、勿論初来日。

既にゲストは第21代シャンソン大使=ミッシェル・グラスコ
と決まっていたので思いがけぬWゲストとなり、
今年の名古屋巴里祭は例年以上に見逃せない!


青山桂子さんのミニ・コンサート

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近代名古屋の偉人・伊藤次郎左エ門の迎賓館と言われた揚輝荘南園・聴松閣で、
今年2月に青山桂子さんのコンサート有。

「世界の音楽の旅」と名付けられたこのコンサートの会場となったのは
聴松閣の多目的ホール(旧舞踏場)

今となっては懐かしい、手で巻き上げる緞帳付舞台。

浪漫漂う歴史的建造物の中を見学した後、
会場の椅子に座った満員のお客様は、ステージが始まる前に既に異次元ムード。

午前の部、午後の部でプログラムも別々に印刷され、
両方とも来場された方もあって、
シャンソン催事はお客様が多く集まって下さるという
「シャンソン招き猫論」がまたも実証されました。

7年振りの再会Herve Sellin

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ジャクリーヌ・ダノ来日公演時、常に同行していたHerve Sellinは、
今やフランス・ジャズ界No,1のピアニスト。

2008年の日仏シャンソン協会パリ公演で一緒にステージに立ってから、
ずっと会えませんでした。

今年2月のある日、営業ステージ中に急に連絡が入り、
今夜大阪のビルボードでコンサートをするから、来てくれたら招待するよ!とのこと。

ステージ終了後、猛ダッシュで大阪へ。

現在フランス・アコーディオン界のNo.1プレーヤーRichard Galliano
五重奏団のスペシャル・ゲストとしての演奏は、相変わらず最高!

開演前には楽屋へ招いてくれて、
再会を懐かしんでいたところへRichard Gallianoが通りかかると、
Herveは立て板に水の如く私と母親のことを、まるでマネージャーの様に説明。

弦楽五重奏をバックにクラシカルに始まったライブは
弦セクションが退席した後Herveが登場し、
Gallianoがアコルディナで「マイ・ファニー・ヴァレンタイン」を
ヨーロピアン・ジャズ・スタイルで演奏し大喝采。

再度弦を加えてAstor Piazzolaのオン・パレード。

終演後、HerveとRichardが館長の遺影写真の上に
各々オマージュ・サインをして渡してくれて大感激。

第二回東京シャンソン・コンクール

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2年前から3つも増えたシャンソン・コンクール。

昨年、第一回が開催された東京シャンソン・コンクールは、
今年2回目で他のコンクール同様レベル・アップ。

それは当然で、日本中のシャンソン・コンクールは、
来場者の顔ぶれが同じ人になってきているから。

Aのコンクールでグランプリの人が、
Bのコンクール・テープ審査で本選に出場できないケースも有。

私が審査員をしているコンクールは4つで、いずれも10点満点なので、
差がついて当然にも関わらず、同点で競い合う人も有。

今回も「なにわシャンソン・コンクール」グランプリの岸本真知子さんはじめ、
一條荘子さん、MOKOさん(今回は芸名)、日栄照美さん、佐藤真弓さん…、
皆他のコンクールで幾度も歌を聴いた人が多数。

一方、西塚祥子さんのように、昨年と同じ曲で挑戦すれば、
当然昨年より歌い慣れている。

フランス語部門では、グランプリ・入江珠子さん(福岡で活躍)、
準グランプリ・北島はるかさんが競って各々受賞。

歌唱賞は、井上葉子さん、小関美央さん、岸本真知子さん、
日栄照美さん、玉井大司さんの5人で計7名。

小関さんは将来、日本シャンソン界の変革者となるに違いない秀逸な人。

日本語部門では、グランプリ・八木章夫さん、
準グランプリ・西塚祥子さんが競り勝って受賞。

歌唱賞は、一條荘子さん、小川香織さん、おぐら恵子さん、
金子史央さん、菊池優さんの5名で、やはり計7名。

金子さんの同伴ピアノ・関根忍君が昨年よりまた一段と成長。

コンクールが歌手だけでなく、伴奏者の育成にも役立っていると実感。

何しろ、今回の公式伴奏のアニエス晶子さんや他の公式伴奏の森若三栄子さん、
大貫祐一郎さん等の絶妙な伴奏法を直接聴くことができるので、
研究熱心なピアニストなら何かを習得するはず。

シャンソン・コンクール審査員と事務局を審査?

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コンクールの度に客席や参加者から「審査員の評価基準が疑問。納得できない」
という声有。

少なくとも4つのシャンソン・コンクールで審査員をして来た経験から言うと、
周囲がアレコレ言うような問題にはお目にかかっていない。

ただ主催者が誰(要するにお金の支出者・団体)で、
目的によって選ばれる人は当然異なる。

例えばレコード会社の新人発掘であれば当然ベテランは受付すらダメで、
現にとあるシャンソン・コンクールも「29歳以下」という年齢制限があるもの、
逆にタイトル自体が「60歳からのデビュー」というものまで千差万別。

ごく稀に「シャンソンは飛んだり跳ねたりするのではありません」
「原曲をそこまで変えてしまっては、いかがなものか」
「シャンソン愛好者はご婦人が中心なので、
それを増やすためには若い男性歌手を育てなくてはならない」
…等々の意見を講評で述べるケースも有。

ところで、今全国規模で行われる6つのシャンソン・コンクールの中では、
東京シャンソン・コンクールが最も審査員がバラエティに富んで充実。

仏文研究者、評論家、日本人歌手、フランス人演奏者、フランス人歌手、日本人演奏者…。

概してパソコン操作慣れした事務局員が居るコンクールは、
結果発表が早いのは当然だが、賞状授与に手間取るコンクールが幾つかある。

余談だが、色々なコンクールで最も盗難が多いのが審査結果発表の直前の舞台袖。
ハンドバッグや化粧ポーチ(中にはコインロッカーのカギを入れている場合も)を
盗まれる事があるのがコンクールや、
顔見知りでない人が多数出演するフェスティバルと言っていた警官有。要注意。

発見!

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この1~2年シャンソン・コンクールに於いて、
日本語部門で歌う人の成長より、
フランス語で歌う人は遥かに成長度が高いことに気が付いた!


これは!と思う受賞者に訪ねると、「先生には習わず、独学です」という人が増えています。

日本語歌唱する人のお手本は当然日本人で、
必ずしも素晴らしい歌手とはかぎらない…と言うより、
フランスで評価されるような日本人歌手は希少価値。

フランス語で歌う人は、大半がYouTubeでオリジナル歌唱フランス人を
お手本にしているので、当然表現や仕草もしっかりコピー。

レコードやCDで学んだ時代とは違う。

かつてアズナヴールが指摘した
「音盤を参考にするのはダメ。あれは一番不慣れな時に録音するものだから」
という助言が、ようやく生きてきたのかも…。

その指摘に従ってDVD・VTRでレッスンを受けてきた日仏シャンソン協会の歌手が、
フランスで評価されて来た理由もそこに有。

アマチュア・シャンソン・コンクールの公式伴奏森若三栄子さんの、
歌い手が一拍ずれた時でも完璧に合わせる技術を、
他の参加者の同伴伴奏者が「とっても勉強になった」と言うのを聴いた事有。

シャンソン・コンクール展望

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日本最大規模のアマチュア・シャンソン・コンクールを筆頭に、
東京シャンソン・コンクール、JCCシャンソン・コンクール、
浜松シャンソン・コンクールはじめ
全国規模のシャンソン・コンクール7~9大会の幕が開きました。

7~9という表現は、今年開催を見送ったり新しく開催されたり…
と流動的なものもあるというウワサから、曖昧な表現。

音源審査の(一人で選考するものもある様子)の段階では、
同点多数となって決着がつかず、結果申込用紙の書類不備
(応募曲の分・秒数や、年齢、作詞・作曲・訳詞者未記載等)の
有無で決着をはかったコンクールも有。

審査評論では、どこも「レベルが高くなった」と言うけれど、
最もレベル・アップしているのはピアノ伴奏者の力量と審査員そして指導者のレベル。

着実にレベル・アップしているのは、指導者についていない
(という事は、変なクセをつけられていない)若くて、フランス語の上手な応募者たち。

その人たちに共通しているのは
YouTubeでオリジナル歌唱者の表現・仕草まで真似ていた。

問題は、こういう人たちが日本語で歌うと、
全く別人でダサい歌い方となることで、
それは即ち日本人で良いお手本がYouTubeにアップされていないことを意味する。

岐阜エルム発表会

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日仏シャンソン協会公認シャンソン教室・常任講師=青山桂子さんの
個人レッスン生徒による発表会が14回目となり、場所を変えて実現。

過去、青山さんのランチ・ショー会場ともなって来ている
岐阜・各務原のウェディング・レストラン「ステラ・ルーチェ」は、
庭園も外観もオシャレ。

生徒歴の長い方が多いので、発表会というよりサロン・コンサートの感じ。

歌の内容や作品としての楽曲の良さを伝えることができる人も出てきて、
やはり習い事は「時間・体力・精神力・お金」の掛け算!と再認識。

「表現力」を身につけた人が、次のステップ「観客に想像させる力」を
獲得しつつあるのが楽しみ。
(プロでもこの力を獲得できない人が多い)

雑感

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久し振りにプロとしての議員らしい質問に出逢えた気がします。

5月20日の党首討論での志位和夫・共産党委員長の質問で、
ポツダム宣言について安部首相から「つまびらかに読んでいない」
という回答を引き出した巧者の術。

かつて国会で論客合戦の如く、
丁々発止の質疑を繰り広げた議員たちを懐かしくおもっていた今日この頃、思わず拍手。

主義主張ではなく、そのやりとりに発言ひとつで流れを変える力がある事に納得。

加えて言えば、浅沼稲次郎、田中角栄、春田一幸はじめ、演説巧者がいた頃を思うと、
今は「間」「言葉の速度」「表情」を駆使して
聴衆を引きつける話術を有する政治家が居なくなって久しい。

一発芸人の如くワンフレーズの力だけで、大衆受けするだけの内容を吟味し、
考えることを封殺する術が横行。

とは言え、首相から敵失よろしく「読んでいない」という回答を引き出してしまった結果は、
国内でより海外に対して日本そのものが敵失となってしまった感があって、今後が気がかり。

初来日のヴァレリー・ミシュレー

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今年、第21代シャンソン大使として来日するのは、
アコーディオン界の貴公子=ミッシェル・グラスコ。

ヴァカンスだけでなく、度々来日している大の日本贔屓で、
友人のフランス人が京都に借りている場所に泊まって、日本通になっている。

一方「名古屋巴里祭」の為だけに来日するヴァレリー・ミシュレーは
初来日の美人シャントゥーズ。

フランス・シャンソン界では哲学的かつ詩的な内容の作品で知られる
ベルナール・ディメの曲ばかりを歌ったCDが話題。

「名古屋巴里祭」のフィナーレで共演する日本人歌手9名と一緒に歌う曲が決定し、
楽譜が送られてきました。

L’enfant maquilléという難解なシャンソンで、
日仏シャンソン協会フランス本部理事長の長南博文さんが訳して下さったものを熟読しても、大学の哲学のテキストみたい。

作曲はシャルル・アズナヴールなので、
耳に心地よく残るメロディーが散りばめられています。

日仏シャンソン協会は、こうした形で作品入手することを繰り返す中で、
日本語詞のカヴァーや、運が良ければ「法定訳詞」として認められるケース有。
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