私にとって、
フランスに於ける母のような存在の
ジャクリーヌ・ダノに連れられて
ジジ・ジャンメールの公演に出かけた時のこと。
当時もうすでに舞台を動くには高齢の彼女が立っているだけなのに
マルセイユのダンス・チームがそれをカバーする見事なアシスト。
全員男性のこのチームが時に激しく、時にコケティッシュに踊ると
中心にいるジジがとても美しくエレガントに見える。
セルジュ・ゲンズブールの作品をテーマにしたこの公演を生で体験できたことは幸せ。
その後、夫君ミッシェルと3人でレストランへ。
夜遅いのに大賑わい。
シェフが挨拶に来たことから、ダノが上客とわかる。
特別美味な料理を食べつつ、
ダノとミッシェルが興奮して話す内容が
「ローラン・プティ」等の単語からわずかに分かる。
思えばジャクリーヌに出会えたからこそ
こうした贅沢な経験ができたと
改めて感謝。