1988年から、今日まで常に話題を提供し続けている
ヌーベル・シャンソンの女王ミレーヌ・ファルメールへの評価が異常に低い事が残念。
エルムの歌手たちが「シャンソン・ルネッサンス」の活動で紹介したシャンソンの中には、パトリシア・カースやララ・ファビアンのように全国的に知られた人気を得た歌手もいる一方、パトリック・ブリュエルやフランソワ・フェルドマンのように知名度不足の人も有り。
ある意味、フランスを代表するアーティストなのに、
日本で殆ど知られていない人の最たる例がミレーヌ・ファルメール。
理由のひとつには、彼女のステージは視覚的要素が極めて大きな要素となっているからかも。
その意味では、ジャン・ミッシェル・ジャールやアリエル・ドンバールと似ている。
今、特に注目されているのが、2013年のコンサートで起用されたロボットとの共演。
YouTubeでは、ロボット2台とダンサー達と共に演じる1曲しかアップされていないが、実際には5台登場。
ライティングの素晴らしさとジャン・ポール・ゴルチェのデザインによる衣装と共に圧倒される演出。
日本では、フランスから10年遅れで登場するものが多いので
ロボットも近々起用?
個人的にはジョン・ケージの「4分33秒」以来の衝撃。
何より、場面によって可愛かったり不気味だったり・・・・・そう感じる観客(人間)の「心」(感受性)が大切!
今、エルムのステージ前にかけているVTR冒頭がこのロボット登場シーン。
それがとにかく可愛い!
……ので、いつも癒されてピアノを弾くことができます。
ちなみにミレーヌ・ファルメールのPVは、10分を超える長尺が多く、短編映画を観ているよう。
衣装もジャン・ポール・ゴルチェだけでなく、パコ・ラバンヌやティエリー・ミュグレー等が各々の年のコンサート担当。
とにかくビジュアル抜きには語れない総合芸術としてのミレーヌ・ファルメールは、もっと評価されてしかるべきアーティストです。