全6回の予定で開催中の
「ジャクリーヌ・ダノ歌唱法」についての講演&上映会は、3回まで終了した時点ですでに結果が現われはじめました。
以前から、ある程度分かっていた事ですが、ここまでハッキリとした変化を確認できたのは驚きです。
もちろん、ジャクリーヌ・ダノの歌唱が素晴らしい事は言うまでもありませんが、今までもシャルル・アズナヴールやグラシェラ・スサーナ、アストル・ピアソラ等の映像を使っての同様催事は行って来たのに、全く比較にならない成果の理由はただひとつ。
永田文夫シャンソン研究所に所蔵されている大量の映像。
それも貴重なものばかり・・・。
中でも、ジャクリーヌ・ダノの映像は
① 名古屋はもちろん、日本各都市の劇場
② 広島のナイト・クラブ「青児」
③ 名古屋のライブハウス「カフェ・コンセール・エルム」
と、3パターンのものがあり、同じ曲でもこんなに歌唱法が違うとは!と驚かざるを得ません。
大雑把に言えば
劇場では大袈裟なほど大きな動きと発声
ライブハウスでは繊細
ナイトクラブでは自由奔放に客とコミュニケーションをとりつつ・・・。
カトリーヌ・アトラニの表現を借りるなら
Jacqueline Dannoはステージ上に相手の役者がいるかのように振舞うので、観客は彼女の”横顔”を見ることに。
Charles Aznavourは客席の中に自分の相手役がいるが如く歌うので、観客は彼の”正面の顔”の表情、眼差しで物語を理解する。