88歳になるの菅原洋一は、
先日開催した「名古屋巴里祭2021」で
感動的な歌声で聴衆を魅了し、
その2日後にはリサイタルも成功させました。
*ちなみに、彼はタンゴ歌手としてデビュー、
後にフランス・シャンソン芸術協会から瀬間千恵、堀内環と共に
シャンソン・ディプロム最高位「グローリア」を授与されています。
ラテン・タンゴの前田はるみも90歳を超えてなお歌手活動継続。
名古屋では86歳のカンツォーネ歌手、
水野喜久が90歳まで歌うと宣言し毎月ライブを開催。
フランスの友人たちも、故シャルル・アズナヴ―ルは
94歳で人生最後コンサートを大阪で行いました。
シャルル・デュモン、マルセル・アモン等も92歳で現役。
上記歌手達は、歳を経ると歌唱法を変化させ
声の衰えをカヴァーする術を身につけている様子。
特に偶数小説の2分音符や全音符を
ディミニエンドする唱法で、声帯に負担をかけないようにしています。
更に「mf」でも「f」に聴かせる事ができるよう
声より腹筋中心の歌唱法も。
若い頃から口の呼吸で歌わず鼻呼吸で歌う等など…。
コラ・ヴォケールが語ってくれた事は特に印象的。
彼女は、ある時から「枯葉」を歌う時
クープレ(歌うように語る部分)とルフラン(語るように歌う部分)
を逆にしました。
理由を尋ねると
「ほとんどのシャンソンのクープレは
音域が狭く作られており、ルフランは広く作られている。
歳をとると音域が狭くなるのでクープレを語るように歌い
ルフランを歌うように語れば良い」
「フランス人ならこの曲のルフランのメロディーは
誰でも知っている。観客が心の中で歌うメロディーに
私は言葉をのせれば良い…」
大声で自分一人が心地良く歌う人への
大切なアドバイス!