50周年記念リリースしたCDに収録した
「チキリン・デ・バチン」は
アストル・ピアソラがmss小劇場来館の折に
“自分で一番気に入ってる歌”と言って
楽譜をプレゼントしてくれたもの。
当時の奥様であるアメリータ・バルタールが
歌ってヒットしましたが、
日本では「気狂い男のバラード」の隠にかくれて
あまり知られませんでした。
後日、グラシェラ・スサーナから秘話を聞きました。
「チキリン・デ・バチン」がまだ人に知られる前に、
我々も演奏したアルゼンチンのNo1ライブハウス
「エル・ビエホ・アルマセン」に出演中の
グラシェラ・スサーナがこの歌を歌ったところ、
偶然にも客席にピアソラ夫妻がいて
終演後、楽屋をたずねて歌唱を褒めてくれた…との事。
ちなみに日本でLPをリリースする折、
スサーナは、この「チキリン・デ・バチン」を収録したかったが
レコード会社から「気狂い男のバラード」をプッシュされ
残念だったともらしていました。