学生時代からのポン友、深沢伸友君が演出する芝居があるというので
何十年振りかに出かけた。
クセック名古屋を神宮寺啓さん達とやっていた頃は、時々観ていたが、本当に久しぶり。
榊原忠美さんが良い役者になっていて、時の流れを実感。
藤沢理子さんも、発語の前に口の型を作ることができるようになって、数段成長。
榊原君は、言葉尻を消音することで、観客に「想像力をかき立たせる」ことに成功。
ただ、こうした芝居には、今流行のLED照明は合わない。
客席の携帯は止めてあっても、
膝の上のスーパーの袋が足を動かす度にガサガサ言う音や、
咳を我慢できずに外へ出て咳をする人と、
舞台上で演出に従って役者がする咳との妙な一致も気になるところ。
オリジナルと違うアレンジのピアソラのリベル・タンゴがいささか耳につきすぎ…。
でも、相変わらず「ひたむき」にお金にならない芝居を追及する深沢君に
自分と同質のものを感じて嬉しいひと時でした。