最後の日本公演を終えて帰国の際
グラシェラ・スサーナは
ボソッと、こんな言葉を残しました。
「今まで一番嬉しかったのは、エル・ビエホ・アルマセンの
楽屋にアストル・ピアソラ夫妻」が私を訪ねて来て
“チキリン・デ・バ・チン”を褒めてくれた事」
「生きている間に、一番たくさんの喜びを感じたステージは
加藤サンと一緒のステージ。20回以上あるよね」
発売されたLPを縦に積むと富士山より高くなると言われ、
日本で最も成功したグラシェラも
母国アルゼンチンでは不遇の人生。
(姉夫妻が若くして交通事故で亡くなった事も含め)
「加藤サンは、私が歌と共に生き続けた事を知ってるよね?」
「もちろん!」
と言ってハグしあった頃は、時代の社会環境として
もう来ないのかな・・・・・(今ならグータッチ?)
懐かしく思い出すと共に、
現在、ブエノスで彼女自身がどんな生活を送っているのか
日本で手術した眼の状態がどうなっているのか
連絡がないまま・・・・多幸を祈るしかありません。