シャルル・アズナヴール追悼コンサートに
マルセル・アモンが贈ってくれたメッセージに意外な事実!
その前に、マルセルと私がシャルルと会った時と
その後の境遇がよく似ていることに驚きました。
マルセルを世に出したのがシャルル、
そしてフランスで私が訳詞家として認められる契機もシャルル。
何より感激したのはシャルルが「友情」をとても大切にしたこと。
シャルルはアルゼンチン公演の後、
バカンスを経て来日公演だった予定を急遽変更。
なぜなら、友人であるマルセルが90歳で
人生最後になるであろうCDレコーディングをすると知ったから。
思い出の曲を2人でデュエットするために、
パリへ戻ってレコーディング。
(このCDでのレコーディングがシャルル最後の録音となりました)
そして急いで来日し、東京・大阪で公演。
ブエノスからパリへ、そしてレコーディングしてすぐ日本へ・・・・・。
この強行スケジュールは、
骨折が治りきっていない94歳の老人にとって
いかに大きな身体的負担だったことか・・・・・。
それでも自分の身体より「友情」を大切にしたシャルル。
そして、骨折で5月の日本公演を延期したことを悔やみ、
来日を果たした彼が、私に「約束通りに歌いに来たよ」と言った
その言葉の意味と重みがマルセルのメッセージで、はじめて解りました。