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Channel: 加藤修滋のブログ
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有事の文化支援

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2次大戦中、主な国々で歌手への弾圧が相次ぎました。

ところが日本では、作家や演劇人には弾圧があっても歌手には殆どなく

逆に軍人の慰問に利用されました。

 

諸外国は古くから、政変・革命がおきると真っ先に弾圧されるのは歌手でした。

何故なら、歌手はたった3分で多くの人の感情を左右する力を持つから。

(音響装置があれば屋外で何10万人にも声を届けられます)

 

ちなみに書物は、読むのに時間がかかり演劇も何10万人が一度に・・・・・というのは無理。

為政者にとっては、歌手が最も手におえない、やっかいな存在。

 

チリの出来事は今でも語り継がれています。

政治的な作品で権力者から迫害され、虐殺されたビクトル・ハラの精神を受け継ぐ為に、後輩たちが「キラバジュン」というグループを結成。

彼の訴えたかったものを南米はもちろんヨーロッパも広めました。フランスでは、ビクトル・ハラ追悼コンサートも開かれました。日本では政治的に物申す歌手が少ないのが特徴です。

 

 

 

そして、それ以上に文化支援策の希薄な国です。

今回のコロナ禍でドイツでは一人9000ユーロ(103万~108万)をアーティストも含めフリーランスに給付するという話。

生活に最も貧しているのが誰で、そして人間が生きる上で何が大切かを見極める力を持つ政治家がこの国に登場してくれるのはいつ?


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