最近、日本人のタンゴ・コンサートで、カウントを英語でとる
マエストロがいることに気が付きました。
かつては、タンゴもラテンも、カウントはスペイン語が常識。
それなのに、シャンソンは英語でカウントをとる人ばかり……
ということが不思議でした。
時がたち、今では、タンゴも「ワン・ツー・スリー」?
「ウノ・ドス・トレス」で感じられる裏拍が「ワン・ツー・スリー」では
感じられないので、その時点でそもそもリズム感がいささか……。
一方、踊りでは、クラシック・バレエは「アン・ドゥ・トロワ」が今も健在。
ジャズ・ダンスは「ワン・ツー・スリー」、タンゴ・ダンスは「ウノ・ドス・トレス」。
ライブ会場では、マエストロの生声が客席にしっかり聴こえるので、
歌入りのタンゴは特に、英語でカウントをとって、
スペイン語で歌うことに違和感。
かつて、アストル・ピアソラ楽団がmss会館へ来て
我々が歓迎演奏をしたこと有。
後に、ピアソラから「キューは誰が出している?」とたずねられ
「誰も出さず、阿吽の呼吸です」と答えたら「それが正しい」と
言っていたことを思い出します。
オルケスタならいざ知らず、コンフントならお互いの呼吸で
出来上がるアンサンブルが最高にちがいありません。