Quantcast
Channel: 加藤修滋のブログ
Viewing all articles
Browse latest Browse all 1933

バンド・カウントについて

$
0
0

最近、日本人のタンゴ・コンサートで、カウントを英語でとる

マエストロがいることに気が付きました。

かつては、タンゴもラテンも、カウントはスペイン語が常識。

それなのに、シャンソンは英語でカウントをとる人ばかり……

ということが不思議でした。

時がたち、今では、タンゴも「ワン・ツー・スリー」?

「ウノ・ドス・トレス」で感じられる裏拍が「ワン・ツー・スリー」では

感じられないので、その時点でそもそもリズム感がいささか……。

 

一方、踊りでは、クラシック・バレエは「アン・ドゥ・トロワ」が今も健在。

ジャズ・ダンスは「ワン・ツー・スリー」、タンゴ・ダンスは「ウノ・ドス・トレス」。

ライブ会場では、マエストロの生声が客席にしっかり聴こえるので、

歌入りのタンゴは特に、英語でカウントをとって、

スペイン語で歌うことに違和感。

 

 

かつて、アストル・ピアソラ楽団がmss会館へ来て

我々が歓迎演奏をしたこと有。

後に、ピアソラから「キューは誰が出している?」とたずねられ

「誰も出さず、阿吽の呼吸です」と答えたら「それが正しい」と

言っていたことを思い出します。

オルケスタならいざ知らず、コンフントならお互いの呼吸で

出来上がるアンサンブルが最高にちがいありません。


Viewing all articles
Browse latest Browse all 1933

Trending Articles