映画好きでも映画館から外へ出た瞬間、現実に引き戻される瞬間が嫌い。
という訳で、数える程しか映画を観ていないにもかかわらず、映画評を読むのは楽しい。
最近は、名物映画評論家が減ったけれど、朝日新聞の石飛徳樹氏のものは、楽しめる文節がある。
今は編集委員となられましたが、今年もカンヌについて論評。
印象に残ったのは、反グローバリズムが映画の世界にも?として「カンヌ国際映画祭」でなく
「 カンヌ欧米映画祭 」 との言及。
賞の為の選考は、審査員にとって極めて難しいもので、何に焦点をあてて判断するか
に悩んだ経験は、私自身にも有。
4つのシャンソン・コンクール審査員と、2つのシャンソン・コンクール事務局としての立場を
経験した中でも幾度か、悩み抜いた時が有。
スポーツ競技では、あり得ない90才と5才の対決の採点は、「採点不能!」と投げ出したい気分。
話が戻って石飛氏のように新聞の文化担当が、評論家と論争できるような経験と力量を持たれた方々が、かつては多くいらした気がします(毎日新聞の記者で、シャンソンについて永田文夫先生と論じ合う
ことができ、後に音大で講義をされました方もみえます)