シャンソン教室の生徒指導をする中で、偶然気が付くことが幾つか有。
かつて、譜割りを間違えて「愛して」を「あい~して」となっている箇所を
「あ~いして」と歌った生徒さんがいました。
その時、後者(間違って「ア」を長く歌う)のほうが、前者(正しく「イ」を長く歌う)
より、聞き心地が良いことに気が付きました。
そういう観点で調べてみると、シャンソンでもタンゴでも、高くて出しづらい音
では「イ」を長く伸ばさないように作曲されているものが多い。
仮に「イ」で伸ばすようになっていても、歌い方で工夫するのが当然のように
なされていることを知りました。
タンゴの名曲「チェ・パプーサ・オイ」も、日常会話の時と比べると「オ」に
テヌートをかけ、「イ」で長く伸ばさないよう工夫して歌う人が多いことに
気が付いた次第。