先月は東京へ出かける機会が多く、3度上京しました。
もう1カ月経ってしまいましたが、
日仏シャンソン協会の顧問をしていただいていた永田文夫先生が
ご逝去の前、最後に企画されたコンサートの為、
古賀政男記念館けやきホールへ。
私も理事となっている訳詞家協会の主催する定期的コンサートで、
永田先生が直接タッチされた最後のステージ。
中央には、少々はにかみながら独特の笑顔の遺影。
年を重ねて増々神がかり的に感動歌唱をされる菅原洋一さん、
久しぶりにお目にかかる加藤登紀子さん、三越劇場で幾度もご一緒
しているボニー・ジャックスの皆さん、そしてエルムに数え切れない程
ご出演いただいた堀内環さん、花田和子さん、
もちろん永田夫人の前田はるみさんも………多くの方々とお目にかかれ、
円熟の歌声を聴かせていただけて、至福の時間でした。
難病からの回復が80%位とは言うものの、正直なところ、
時々歩行も発語も、そして何より眼瞼下垂(老人性ではなく、
重症筋無力症によるものなのでオペしても治っていません)
………あちこち問題がある中、東京へ出向くのは心身ともに結構大変。
でも、命あるうちに、出来ることは成し遂げたいという思いにかられ、
日々、懸命に生きています。
生きるということが、こんなにも大変だと知れたのは、病気のおかげ。
それゆえ、残された人生の時間を大切に生きなくてはと思うに至ったのも、
病気のおかげ。