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Channel: 加藤修滋のブログ
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墓前演奏より病床巡回演奏

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ミッシェル・グラスコは、「加藤ハツ館長を偲ぶ会」の
パンフレットに寄せた弔辞の中で「日本のシャンソンの母」と賞讃。


館長は亡くなる前に日進市のアガペクリニックに入院しており、
その看護・弁護の温かさ・優しさにとても感謝していたことを知り、
ミッシェルは「ぜひ、その病院で慰問演奏をしたい」と申し出ました。

3階の集会室で、移動可能な患者さんや関係者の方、2回の各病室では、
移動困難な重症患者さんのベッドサイドで1階の待合室でも計1時間の慰問演奏。

寝たきりの方がアコーディオンの音色に合わせて日本の古い歌を口づさんだり、
末期ガンの方が(慰問の日まで命があるかどうか分からないと言われていた方)
足首でリズムを録り、拍手しようとされる姿には感動しました。

どんなリハビリより、素晴らしいリハビリを見た思いです。


演奏曲目を決めるのに、一人一人手作りのクジを引いてもらうという
ミッシェルの発案の中にも、そうしたリハビリに通じる考え方があるようです。

(幾つもの中から、ひとつをつまんで持つことは、かなり努力が必要)


取材された中日新聞は、翌朝カラ―で大きく報じ、
共同通信も全国の県紙に配信されるようです。

館長の墓前演奏をしても遺族だけのものになってしまいますが、
病院でのこうした親身の病床巡回演奏は多くの人の心に残りました。

ミッシェルがこだわったナース・ステーションでの演奏は、
こうした慰問演奏では考えられないもので、
故人が感謝した看護・介護をして下さった方々に(ドクター以上に)
大きな感謝をしたいというものでした。

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