エルムの駐車場と隣のビルの、ほんのわずかな土の中から、
美しい花が咲いているのを見つけました。
誰かが植えたわけでもなく、付近に同じ花があるわけでもないのに、
どこから種が運ばれて育ったようです。
その生命力に驚くと共に、館長が生きていたら、
きっと一輪差しに飾ったであろう…などと思いをはせました。
人の死はいつか記憶から薄れると思っていましたが、
今もって(というか生前より以上に)館長のことを口にされる方が後を絶たず、
忘却とは全く無縁の感じです。
第21代シャンソン大使ミッシェル・グラスコは、
いつも「ママKATOは…」と口にし、
行く先々で加藤ハツ館長逝去を知らない人たちに日本語で(!)
一生懸命説明しています。
まるで、それがシャンソン大使の任務であるかのように…。
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不屈の生命力
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