浜松というより静岡県で初めて、シャンソン大使と共演したことで
この数年大石ナオミさんは、歌もステージングも急成長。
今回のヴェルムーランとの共演で、そのことがはっきりと証明された形。
ファンの中には「MC前の“えー”が少なかった」
「歌声がやかましくなかった」
「表情がステキになった気がする」…という声も有。
彼女の変化は、フランス・シャンソン芸術協会発行ディプロム(歌唱免許状)
取得から始まりました。
吸収力がある歌手ですが、クラシックの歌唱技法が邪魔をして、
実際のステージではついつい今までの日本人シャンソン歌手同様の
母音伸ばし歌唱から脱却できませんでした。
転機は、日仏修好150周年記念トリアノン劇場公演の日本代表に選ばれ、
パリでジャクリーヌ・ダノと共演した時に訪れました。
そして、決定的だったのは、ミッシェル・グラスコのアコーディオン伴奏でCD制作したこと。
パリのスタジオでミッシェル・グラスコ、
日本のAFJCレコーディング・スタジオで大石ナオミさんが、
日仏シャンソン協会協会独特のシステムで、母音を無用に伸ばす歌唱から脱却。
その成果は、今回の共演でのヴェルムーランとのデュエット。
フランス人と一緒に歌って違和感のない歌唱法を身に付けました。
彼女のCDは、冒頭ミッシェル・グラスコのアコーディオン・ソロ、
最後はヴェルムーランの歌唱で終わる日仏コラボレーションCDです。
こうしたコラボCDは、日本シャンソン界の大先輩たちもできなかったことで、価値あるものです。