最近、久しぶりにエルムへ来て下さる方がチラホラ増加。
中には、エルムが出来る前、2階のmss会館へ来て下さっていた方(30年以上前)も。
昨年の25周年が新聞・雑誌等で大きく報道された効果かもしれません。
かつては、お客様接待で来たことがある…という企業戦士が、
自分の憩いの為に来る時間等なく、必死で働いて定年迎えフト気づいた時
「エルムの空間には優しいものが溢れていた」と仰られた方がその代弁者の気がします。
人生を有意義に過ごす為に働くのでなく、
働く為に働かざるを得ない人が多すぎるのではないでしょうか。
数字と共に生きてきた人が、ゆるやかな時の流れにひたれるひとときを求めて、
エルムに来て下さるのは、とても嬉しいことです。
目当ての歌手のライブを一ヶ月も前から予約して来て下さる
熱烈なファンの存在には頭が下がります。
そして、毎晩のように立ち寄って下さるご常連様は
エルムの守り神のように後光が射しています。
更に(昔はそういう方が時々ありました)誰の出演日か知らずに
「○○さんが歌うなら、皆を誘って二次会で行きたい」という方も、
少しづつ増えて来ました。
同じ「○○さんが…」でもオタクっぽい追っかけの個人ではなく、
「こんな良い場所がある」
「こんな素晴らしい歌手がいる」
ということをアピールしたくて、多くの人を誘って下さる方があってこそ、
その連れて来られた(シャンソンに興味を持っていなかった人でも)方が、
エルムの大ファンになって下さる事が時々あります。
先日も、「芹沢さんいるの?」とのお問合せで、
急遽ナイト・ショーで芹沢さんが歌うことになりました。
古くは、「岡山さんの“コンドルは飛んで行く”を聴かせたい人がいる」
とのリクエストで、岡山さんを呼び出して歌ってもらったり、
「ナオちゃんスマイルで癒してあげたい人を連れていくから」との電話で、
橋本奈央子さんはその日の勤務場所を3階事務室から1階客席へ変更…
ということもあったのを思い出します。
エルムでは、突然の曲目変更は当然で、
時には衣装のリクエストがあって大急ぎで着替える事態もあることが、
他のシャンソニエとは違う点です。
これで全体的にお客様が増えて下さればエルムは安泰ですが、
出演者とスタッフよりお客様の少ない歌手も居て、頭痛の種です。