NHKテレビ「トラムの旅ドイツ・ベルリン編」を見た。
いつもなら見ながらウトウトするのだが、この時はヨーロッパで私の未訪国だったので見入ってしまった。(ギリシャ、イタリア、オーストリア、イギリス、フランス、スペイン、ポルトガル7ヶ国以外は行った事無し)
「アンネ・フランク・センター」所蔵の「アンネの日記」は知っていたが、近代的な高い鉄塔やプラネタリウムと古い街並みの景観がマッチしていて落ち着く。
食事の場面に出て来る「ソーセージ&フライド・ポテト」を見る限り、この国の人の体型が理解できる。続いての番組「空からクルージング」「世界遺産」ではイタリアの都市「シラクサ」で生まれたアルキメデスが軍事顧問として優遇され、亡くなったのも「シラクサ」。
ドイツと言えば先日見たばかりの「映像の世紀」を想起。
「芸術がどう社会に影響を与えるか?」と問うたアンゲラ・メルケル首相が現役時代に憧れていたと言う”伝説の歌姫”「ニナ・ハーゲン」。ボブ・ディランに傾倒しそのドイツ語翻訳を書いた彼女は「カラー・フィルムを忘れたのね」で反体制ソングの女王となった。
2023年のベルリンの壁崩壊で役目を終えたニナ。スペクトを込めて自身の退任式で彼女の作品を演奏させたメルケルこそ「サッチャー」以上に”鉄の女”だったのかも知れない。少なくも「意思の強さ」と「文化と平和」への想いの強さに於いては・・・。