私が役所を辞める原因のひとつとなった事件(!)がありました。
当時12才の女児の母親が、彼女を置いて家を出ました。
その晩から彼女は父親の相手をさせられました。ケダモノの様なその行為は「性暴力」そのもの。
彼女が見つかると父親が引き取ります。義務教育の彼女を警察は父親に渡します。
私が抗議すると「私は法律を知らないのか!」と一喝。
おまけに区長に「職員教育をしっかり」と申し入れ。
この「大惨事」は彼女が中学卒業するまで続きました。
手の打ちようがなくケースワーカーとして何もしてやれなかった私の所へ、今から東京へ出て働くと言う朝、彼女は私を訪ねて来てこう言いました。
「悪夢が3年も続いた事を思えば、どんなつらい事にも耐えられます。心配しないで下さい。」・・・親なら我が子を大事にするものだと思うのを止めた瞬間でした。