言わずと知れた仲代達矢の弟でシャンソン歌手・仲代圭吾は会場到着と同時に入念なチェックをするのがルーティン。
「エルム」でも、いきなり厨房へ入ったかと思うとスタッフ・ルームやトイレの位置確認。
ピアノの下に隠れたり、走って音がしないか等、下調べ完璧。
演出も巧みで「ボン・ボン」と言う曲では、手下げ袋からお菓子じゃなく果物や野菜等を客に配って笑いを誘う。
東京のとあるシャンソニエで、その理由を問われた時「特に美味じゃない酒を飲ませてる訳だから、せめて日々のウサを忘れてもらいたいからネ」と回答。
日々と言えば、どんな飲食店へ行っても店員をからかって笑わせる練習(?)をしていました。
シャンソンを単に歌ではなく、視覚も含めた総合芸術として捕らえた、こうした貴重なアーティストが日本で次に登場するのはいつでしょう?