曲に関する紹介と言うより、グラシェラ・スサーナとサンドラ・アロンソが出したデュエットCDについて記述します。
写真は、本人達が一番気に入っているものです。
16曲中、素晴らしい歌唱はグラシェラのソロ曲。
サンドラとのデュエット曲は、芯の通った高音のサンドラの声が勝ってしまっていますが、アルゼンチンではサンドラ風歌唱の方が評価されるでしょう。
逆に言うとグラシェラの憂いをたたえた声は日本だから大成功したのでしょう。
詞世界が合っている作品はグラシェラに歌わせると真価が発揮されるので、時としてビギン調の「サン・トワ・マミー」の様にグラシェラが歌った中で最悪のものもあります。
そう考えると「秋桜」「昴」「さよならをするために」「卒業写真」はグラシェラならではの名唱。
2人のデュエットがバッチリと合っているのは「花祭り」「コンドルは飛んで行く」のフォルクローレ曲。嬉しかったのは私が指摘した「サバの女王」の誤りをちゃんと訂正して「・・・帰る望み」と歌ってくれていた事です。