最初の赴任地、名古屋市緑風荘では立ち上げ当初、荘長が大変な思いをされました。
昨今のニュースを聞いて「相変わらずだな」と思う。
要するに「ニワトリと卵の例え」で、入所者が入れば職員配置。
それゆえ荘長自ら入浴介助。
私達もA・B・Cの3種類の勤務体制。
A)日勤をして、そのまま夜勤
B)夜勤明けでそのまま日勤
C)日勤~夜勤~日勤
特にCは、労基法違反そのもの。若かったから体力が続きましたが。
荘長はストレスから精神的にトラブル。
看護婦長から投薬を受けつつの激務。
仕事の内容的にトンデモナイ事有。
介護の為に陰部の毛は剃毛するのだけれど、どうしてもイヤだと言って暴れ回る女児が何故か「加藤先生なら良い」と言うので私が両足を抑えつけて実施(それでもすごい力が必要でした)。
その時の事を申し訳ないと泣きながら婦長が荘長に直訴。
「学士様(今は死語かも)に何と言う事を。親が聞いたらどう思われるか・・・」。
私は就職してすぐの事で、この職場はそう言う所・・・と気にもしてませんでしたが。
緑風荘では色々と楽しい事も。
介護人のお一人が、かつてプロのバンドにいらしたので私と一緒に入所者の為に演奏したり、車イス社交ダンスを考案したり。
ともかく、ゆるやかに、のどかに時間が流れていました。