数多い生徒の中で、常に控えめで目立とうとしない(敢えてそうしていた)存在の西藤陽子さん。黒いドレスを品よく着こなし、優しく人の心に浸み入るその歌にはお人柄が滲み出ていました。
ご逝去の報は、教室担当だった綾音のショックが強く、私への連絡も遅れたそうです。
仲間の生徒から「西藤さんは先生の信奉者よね」と水を向けられても「先生のファンクラブの一人よ」と煙に巻いた返答。
それでいて私と個人的に言葉を交わす事もほとんどありませんでした。
歌は「祈り・願い・叫び、そして優しさ」に従って歌を歌い続けた人生を讃え、心からの讃辞を捧げます。
アリガトウ、サヨウナラ
ご冥福を祈って、合掌。
*某テレビ局でインタビューに答える彼女の映像が残されています。
彼女の最後の言葉に涙を止められません。