NHKテレビ「映像の世紀」は、加古隆の名曲で始まる。
そして今日はエンディングで彼のソロ・ピアノ生演奏と言う心憎い演出。
さすがNHKと賞讃する以上に、その内容には驚かされる事ばかり。
ココ・シャネルは窮屈な衣装からの解放を目指し、27歳で起業以来戦争相手国の男性達をも愛人とする特別な手腕で社会の荒波を乗り切った。
一方ドゴールは、亡命先のイギリスからもナチスへの徹底抗戦を呼びかけた。
後にパリを訪れたヒットラーは、パリのあちこちに展示されている美術品のレプリカを本物と思い込んだと言うあたりは、文化国家フランスの意地か。
アンドレ・マルローの言葉を待つまでもなく、ポンピドーの「フランスは未亡人となった」との表現に、フランスの文化的自負を知る。
それはピカソの創作活動にも通じる。パリにとどまり反戦を訴える作品を残す。
最高位国家勲章「レジオン・ド・ヌール」は返上。
ベル・エポックは伝統と革新の共存を可能に。
ピカソは、クリスティアン・ディオールやイヴ・サンローランにも影響を与えた。
そしてパリ市の紋章には「たゆたえとも沈まず」と記され、「パリは燃えているか」を現代に伝えている。しかも今回はエンディングが加古隆自身のピアノ・ソロ。
感動MAX!