「エルム」には一度だけのご出演でしたが「ベルベット・ボイス」のキャッチ・コピー通り、お人柄そのものの声を張り上げない優しい歌声に心癒されました。
何となく漂う気品は(帆足まり子さんや田代ユリさんのようにお公家さん出身者のような)聴く人にとって清涼剤のような清々しさを感じるもの。
いつ頃からかシャンソン歌手も「声勝負」の人が増え、自ずから美しさの乏しい、額にシワを寄せた歌唱パターンの人が増加。
「悪貨は良貨を駆逐する」パターン。
老若男女問わず、家族共通して楽しめる歌もまた見かけなくなった。
役者も同様で我々凡人とは違う品位を漂わせる人をあまり見かけなくなった。
しますえよしおさんの様な歌手は「銀巴里」無き今となっては、もう登場しないのだろうか?
昭和世代のノスタルジーなのかも。