エルム2階のmss小劇場では、いつも新しい演出にこだわって「実験劇場」を行って来ました。
心のどこかには紅テント(唐十郎)黒テント(佐藤信)を追いかけるような意識があったのかも。
学生時代、機動隊に周りを囲まれても挙行したステージは衝動的でした。
mss小劇場では、ある時客席に枯葉を敷きつめたコンサートをしました。
観客が足を組みかえたり、歌手が少し動く度にカサコソと音がして風変わりなコンサートとなりました。
この空間で”マリキータ&ジロー”も歌いました。
当時、山の手教会の「ジァン・ジァン」では「夜の10時劇場」が開かれていて、それを意識した面も。
色々な企画の中には、よくもそんな事を・・・と思うような事がありました。
若さは時として無謀な事も引き起こしましたが、多感な感受性の発露でもありました。
あの枯葉を集めるのに、そして後始末をするのにどれだけの時間と労力を要したことか。
愚息は、枯葉集めを手伝った事を覚えているようで
今、思い出しても「よくぞ、まぁ・・・」との記憶です。
枯葉の季節になると懐かしさで一杯です。